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QⅧ-19 遺伝子組換え微生物を利用して生産されたトリプトファンを摂取した人の中に健康被害が発生したことがあったと聞きますが、その事実関係を教えてください。

 1989年、激しい筋肉痛を伴う好酸球増加症例が米国ニューメキシコ州で報告されました。疫学調査の結果、L-トリプトファン摂取との因果関係が明らかになりました。

 その後、日本のメーカーのS社が遺伝子組換え微生物で製造したL-トリプトファンで被害が出ており、このL-トリプトファンの製造工程で除去されなかった不純物が原因との指摘がなされました。

 その後の研究で、L-トリプトファンの過剰摂取が原因であり、不純物は原因ではない、という説も出されました。

 S社は賠償金支払いで患者と和解しましたが、その責任は不純物混入による過失に対してではなく、製造物責任法(PL法)によっています。

疫学調査:病気の原因と考えられる要因と病気の発生の関連性について、統計的に調査すること。