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サイエンスアゴラ2014に出展しました

 2014年11月7-9日の3日間、お台場の日本科学未来館周辺でサイエンスアゴラ2014が開催され、遺伝子組換え研究推進室が中心となって「遺伝子組換え技術に支えられている私たちの生活」と題したブースを出展、10分間ショートプレゼンテーションやポスターなどの展示・紹介などを行いました。
 また、出展した企画がサイエンスコミュニケーションの観点から高く評価され、サイエンスアゴラ賞を受賞しました。(受賞については こちら をご覧ください)

 サイエンスアゴラは科学技術振興機構(JST)主催の一般向け科学イベントです。大学や研究機関による研究成果の紹介だけでなく、来場者が体験や研究者との対話を通して科学技術に慣れ親しんでもらおう、科学技術と社会のつながりを考えていこう、という場です。今年は3日間で約1万人の来場者がありました。

 生物研では一昨年より遺伝子組換え技術の話題を中心にブース出展を行ってきましたが、今年は遺伝子組換え開発センターとして出展し、今回は研究者による10分間のショートプレゼンテーションを行い、遺伝子組換え技術が私たちの毎日の生活を支えていること、そして遺伝子組換え研究センターで行っている研究が将来私たちの生活を支えることを知ってもらうことをめざしました。また、その内容をポスターで紹介、来場者がそれぞれの研究に対してどのような感想を持つのか、簡単に「賛成」「反対」「どちらでもない」にシールを貼付してもらいました。
 ショートプレゼンテーションは1日に6回、計18回を10名の研究者で行いました。聞き手側からも多くの質問があり、プレゼンテーション終了後も会話が続くようなこともありました。ポスターへのシール貼付には「自分も議論に参加している感じがします」との意見があり、見るだけでなく来場者が“参加意識”を感じることができるブースとなりました。
 さらに、1日1回、計3回、繭糸にオワンクラゲ由来の緑色蛍光タンパク質(GFP)を含む遺伝子組換え繭からGFPを抽出する実験も行いました。実験参加者には小学生以下の方が多く、ピンセットやスポイトの使い方に難しいところがあったようですが、高校生の参加者が小学生に実験操作を教えてくれるなどの光景も見られました。付き添いのご家族も一緒に楽しんでいただけた様子でした。

 アンケート結果やシール貼付の結果からは、たくさんの研究応援のメッセージをいただく一方で、不安や懸念を感じる意見もありました。来場者の方々のそういった方々の意見を踏まえ、今後の研究開発や情報提供を行っていきたいと考えています。

<サイエンスアゴラ2014 当日のショートプレゼンテーションのタイトルと話題提供者>
(クリックすると別画面で拡大表示されます)
スケジュール1 スケジュール2 スケジュール3
1日目(11月7日) 2日目(11月8日) 3日目(11月9日)
<当日のブースの様子>
ブースの様子の写真1 ブースの様子の写真2
「お米を食べてもっと健康に!“機能性”米の開発」話題提供者:機能性作物研究開発ユニット・小沢憲二郎 ユニット長 「新たな医療技術の開発貢献する 医用モデルブタ」話題提供者:医用モデルブタ研究開発ユニット・鈴木俊一 主任研究員
ブースの様子の写真3 ブースの様子の写真4
「ついに実現!クモ糸シルクでもっと広がる絹糸の利用」話題提供者:新機能素材研究開発ユニット・桑名芳彦 主任研究員 「新たな医療技術の開発貢献する 医用モデルブタ」話題提供者:医用モデルブタ研究開発ユニット・鈴木俊一 主任研究員
ブースの様子の写真5 ブースの様子の写真6
「タバコが農薬工場に?植物の能力を最大限に活かす!」 話題提供者:機能性作物研究開発ユニット・廣瀬文昭氏 「タバコが農薬工場に?植物の能力を最大限に活かす!」 話題提供者:遺伝子組換え研究推進室・田部井豊 室長
ブースの様子の写真7 ブースの様子の写真8
「遺伝子組換えで新素材 絹糸需要の拡大を目指す」「カイコの能力を活かして化粧品や医薬品を作る」話題提供者: 遺伝子組換えカイコ研究開発ユニット・河本夏雄 主任研究員 「イネの抵抗力を上げて食料の安定供給を目指せ!」 話題提供者:耐病性作物研究開発ユニット・山崎宗郎 主任研究員
ブースの様子の写真9 ブースの様子の写真10
「遺伝子組換えが開く新しいカイコの生きる道」「小さなネムリユスリカの驚異のチカラを調べて使え!」話題提供者:昆虫機能研究開発ユニット・志村幸子 主任研究員 来場者の方とお話される、生体分子研究ユニット・若生俊行 主任研究員
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ショートプレゼンの様子を写真撮影している 遺伝子組換え研究推進室・羽賀篤信 研究専門員 子どもたちに遺伝子組換えトウモロコシの説明をする遺伝子組換え研究推進室・石川達夫 主査
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「遺伝子組換えが生活を支えているって、どういうこと?」話題提供者:笹川由紀氏 「遺伝子組換え繭から光るタンパク質を抽出しよう!」の様子
ブースの様子の写真15
ブースの様子。多くの来場者の方とお話しすることができました。