建物・風景
Building and landscape
農事試験場鴻巣試験地正門

大正15年頃 設立当初の写真と思われる。本館2階より正門及び鴻巣駅方向を見る。道路の左右は試験圃場。農事試験場鴻巣試験地は鴻巣駅から2km弱に作られた。それに苦言を呈する人に当時の初代場長は「職員は、駅を降りたら朝晩通勤途上で農場や農作物の具合を歩きながらみるべきであり、そのためにわざと駅と本館の間に圃場があるようにしたのだ」と返した、という(OB談)。
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農機具本館(設立当初)

大正15年頃 西ヶ原の本場より移築された直後と思われる農機具本館。昭和32年に鴻巣町役場として再移築され、昭和49年迄使用されたという。左端は同じく西ヶ原から移築された本館、農機具本館の後方は農機具試験室。
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農機具本館(設立後数年を経過)

昭和5~10年頃 農機具本館正面玄関前(建設当時に比し樹木が成長していることから年代を推測)
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試作工場/鐵工作業場(1)

試作工場の鉄工作業場、扉の先が木工作業場。昭和4年農事試験場要覧に掲載されていることから、大正15~昭和3年頃と思われる。
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試作工場/鐵工作業場(2)

昭和8年頃 試作工場の鉄工作業場(昭和5~6年頃に再建された。内部の機械類は旧工場と全く同じ。下のグリーンの線でトリミングして昭和9年、10年の農事試験場要覧に掲載)
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試作工場/木工作業場

昭和6年頃 試作工場の木工作業場(機器は昭和4年農事試験場要覧に掲載された写真と同じだが壁や窓の作りが全く変わっているので、昭和5~6年の再建以降)
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試作風車①

試作風車① 各年度の農事試験場事務功程によると、昭和2年に風車に関する調査研究開始、昭和5年に天然力を簡易利用した原動機を考案、昭和7年に試作小型風車2型式の出力及び利用法検討、昭和9年に簡易発電法、昭和10年に農業上の利用効果、風車発電による照明利用法等、昭和11年に試作2種類の風車がいずれも農業利用に効果を認めたと報告している。これらは先に紹介した農林省農事試験場概観(昭和10年9月p24)に示された2種類の風車のことを指すと思われ、ここに取り上げた風車①②はその過程で試作されたものであろう。
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試作風車②

試作風車② 各年度の農事試験場事務功程によると、昭和2年に風車に関する調査研究開始、昭和5年に天然力を簡易利用した原動機を考案、昭和7年に試作小型風車2型式の出力及び利用法検討、昭和9年に簡易発電法、昭和10年に農業上の利用効果、風車発電による照明利用法等、昭和11年に試作2種類の風車がいずれも農業利用に効果を認めたと報告している。これらは先に紹介した農林省農事試験場概観(昭和10年9月p24)に示された2種類の風車のことを指すと思われ、ここに取り上げた風車①②はその過程で試作されたものであろう。
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農機具試験室周辺

大正15~昭和2年頃 左が農機具本館、右が大正14または15年に新築された鉄筋コンクリート造りの農機具試験室(左は原動機試験室:今井研、右は調製加工試験室:狩野研、中央奥に電源室の3室からなる)
なお、昭和10年頃の研究担当者は、原動機・風車・測定器等:本田、今井、西井、土関係・犂・畜力利用等:正村、玉村、鏑木、青山、調製加工:二瓶、遠山、三原、松田の各氏(OBメモより)。
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小規模な共進会もしくは実演会

写真は昭和10年頃に農具本館前の広場で撮影されたと思われる。背景の左は農具陳列館、右は試作工場。
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本館、農具本館

左から本館、農具本館、農具試験室、農具倉庫、温室。本館が新しくなり(昭和6年頃再建)、植木も少し茂っていることから昭和6~8年頃の写真と思われる。
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動力精米機比較審査結果の説明

前方の黒板には左端に精白歩合、右側には完全米、不完全米など供試玄米の分析結果が記載されていることから、昭和7年度動力精米機比較審査における審査結果説明時の写真と思われる。
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小規模な共進会、実演会等の風景

時期等は不詳であるが、昭和4年度と昭和10年度に全自動籾摺機比較試験が行われており、それを機会に農事試験場を会場とする小規模な共進会もしくは実演会と推察している(奥の建物は改築後の試作工場)。
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畜力利用傘型原動機による籾摺機の運転

農家の庭先で畜力利用傘型原動機を馬が廻し、籾摺機を運転しているところ。
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輸入したトラクタの試運転

輸入した小型装軌式トラクタ(CLETRAC MODEL W)の試運転の状況であろう。導入時期については不明であるが、「農林省農事試験場概観」(昭和10年9月刊)p24にはディスクハローを牽引して砕土均平作業中のCLETRACの写真が掲載されており、数年前に自動耕耘機とともに種々輸入されたとの記載があることから、昭和5年頃導入されたのではないかと推定している。背景の左は農機具試験室、右は農具本館。なお、淺井 實「実験 農業機械講義 上巻」(昭4.10)p381~388にはクレトラック(W型)の構造概要、調整、操縦、功程について「製造所:The Cleveland Tractor Company(Cleveland, Ohio, USA)、型式:二條無限軌條式、機関馬力:20馬力、牽引馬力:12馬力、前進1種(直結駆動、6.4km/h)、後進1種、全長:243cm、全幅;127cm、全高:132cm、全重:1621kg、機底地面上高:30cm。牽引用或いは移動用動力機として応用の範囲極めて広く各種の作業に利用することができる」と概説されている。当時の職員からは「クレーさん」の愛称で呼ばれていた。
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農機具試験室

左は農具本館、右は農機具試験室。農機具試験室はL字型になっており、左奥の出っ張った部分が電源室、左に原動機試験室、右に調製加工試験室が配置されている。昭和10年前後の写真と思われる。
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小規模な共進会もしくは実演会

昭和10年頃に農具本館前の広場で撮影された籾摺機の実演風景と思われる。
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