その他
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広告見出しの切り抜き

広告見出しの切り抜き。時代を反映した言葉がみられる。
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ロール式籾摺法の基礎試験

性状の異なる籾を供試して行ったロール式籾摺機の脱稃試験時の写真。2つのロールの回転数の差で籾殻と玄米に分離するもので、試験時の測定項目には、回転数やロールの材質、ロール間隙、肌ズレの大小等が含まれる。「昭和九年度農事試験場事務功程」にロール式籾摺機の研究に関する記述があることから、同年ごろと推察される。
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共進会

共進会における初期のロール式籾摺機の実演風景と思われる。野田興農商会の帽子を被っているのが説明担当者。
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石油発動機付運搬車

昭和2年 石油発動機の利用法に関する研究において農場用自動運搬車を考案し、昭和7年には実用的価値が充分なる結果が得られたとの報告がなされている。昭和5年広部達三「農用機具 作業機具篇」p327には石油発動機付運搬車(農林省農事試験場考案)としてトリミングして掲載。なお、昭和9年度農事試験場事務功程には風車により発電した電気を蓄電池に蓄え、それを載せて走る電動自動運搬車の試験も実施され、好成績を収めたとの記述あり。
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穀物仕上げ作業と俵装作業

昭和4年 農具陳列館前。人力式唐箕を用いて風選し、夾雑物等を除いて俵装する出荷準備作業。昭和5年広部達三「農用機具 作業機具篇」p196には穀物仕上作業と俵装作業状況としてトリミングして掲載。
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玄米の損傷調査

籾摺機の使用法等によって生じる肌ずれ(種皮の剥がれ)は貯蔵性に悪影響を及ぼす。昭和4年度の比較審査では、肌ずれの程度を拡大鏡により精密に調査し、多、中、少の3種類に区別する。昭和10年度の比較審査ではヨードヨードカリ液(ヨード1g、ヨードカリ1g、水200ml)に浸して肌ずれ部位を着色し、中、少、微の3階級に分類している。昭和5年広部達三「農用機具 作業機具篇」p257には土臼型、ゴム臼型、羽根型(衝撃型)の3型式によりできた肌ずれの状況を比較掲載しているが着色に関する記述はない。昭和初期のゴムロールには補強材としてカーボンブラックが練り込まれていたため(黒ロール)、カーボンの付着で肌ずれの程度を判断していたが、より精度の高い着色法に代わった。昭和中期に出現した白ロールは籾摺後の見栄えの面からもメリットがあり、急速に普及した。
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農用小船の研究

昭和3年 農用小舟の推力源として農業用小型石油発動機を利用した自動運搬船の研究を始め、昭和7年には一連の研究を通して、充分実用的価値が得られたと報告している。元荒川での試験とみられる。
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籾摺機の脱稃部(籾摺り部)の形状

大正13年度農事試験場事務功程によると、籾脱稃部主要部材が精白に及ぼす影響に関する試験で、対象として使用された脱稃方式は土臼型が青山式、井川式、西村式、ゴム型が岩田式、ゴムトース型とエボナイト型は小西式と記されており、ゴム臼には多くの種類があったようだ。写真はゴム臼脱稃面の例で上下対で用いられる。昭和5年広部達三「農用機具 作業機具篇」p265にトリミングして掲載。なお、昭和10年度農林省農事試験場概観p24によると、「元当場技師広部氏が明治44年に古来の土臼の代わりにゴム臼を考案して以来、ゴムを主要材料とした種々の脱稃機が発明されるに至った」との記載あり。
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穀類火力乾燥装置型式略図

本図は右端に岡原・金岡両氏考案の乾燥塔を一部改造したとの注釈が付けられているが、改造個所、時期など詳細不明。昭和6年度に穀物簡易火力乾燥器(籾殻・練炭)の懸賞募集が行われており、同じ乾燥型式の金岡式練炭用乾燥機(穀物循環型山形多管式 金岡製作所 富山)が出品されていることから、その頃に検討されたものではないかと推察している。なお、昭和16年二瓶貞一「精米と精穀」p88には同じ乾燥型式の図が示され、「炉内で燃料を完全燃焼させ、高温燃焼ガスに外気を混合して適当温度の熱風となし、これを送風機によって穀粒の移動しつつある乾燥塔内に吹送して直接乾燥する」とあり、本図とは異なる。しかし、後段に「中にはボイラーによって蒸気を発生せしめ、これを乾燥塔内に装置した加熱鉄管に導いて、管の周囲を移動する穀粒を間接的に乾燥するものもある」とする説明が続く。本図は中央部に外気を加熱する空気加熱部を設けた間接加熱方式を採用しており、本図の説明に近似している。
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犂抵抗線図

単用・両用含めて17種の犂について、牽引抵抗を測定した結果をまとめたもので、1~9番のデータ右側に10~17の番号だけが見える。No.1鳥山式(両用)、No.2田上式(単用)、No.3田上式(両用)、No.4深見式(豊貴1号)、No.5深見式(両用)、No.6長式、No.7田鍋式(両用)、No.8田鍋式(舞鶴号)、No.9毛利式で、No.1~9については全抵抗の範囲:45.77~70.91kg、単位断面抵抗の範囲:1.77~7.37kg/m2である。
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岩田式衝撃式籾摺機の性能試験結果

昭和3年度農事試験場事務功程によると、動力用の岩田式衝撃式籾摺機(加速盤を高速回転させ、その中心部から籾を供給し、遠心力を利用して脱稃する方式を開発者の名を冠して一般的に岩田式という)にみる遠心力を利用した脱稃方式が多くなり、実用的価値を査定する必要から加速盤回転数の変化と脱稃率の関係等について多くの試験が行われていた。このグラフは、PL4の加速盤を2,500~3,100回転させ、6段階の供給口(籾供給量)に対する摺落時間、籾摺歩合、所要馬力、毎時効程、毎時毎馬力効程について示したものの一部である。回転数が高くなるにつれ摺落時間が短くなり、籾摺歩合や所要馬力が上昇するが、規定された供給口3~4の供給量で所要馬力も効程も上限に達していることが分かる。
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遠心力式衝撃式籾摺機の加速盤試験条件の一例

大正13年度農事試験場事務功程によると、遠心力を利用した人力用衝撃式籾摺機の試験が行われ、農家にはハンドルの回転数を30rpm前後が適当であること、何故なら人力2人でも35rpmはとても困難で最大持続時間が数分間だからと結論している。データ的には手廻しハンドル回転数27rpm、加速盤の回転数2,035rpmで脱稃率91.3%が得られている。昭和2年度には人力籾摺機、昭和4年度には動力籾摺機の各々比較審査が行われている。昭和3年度農事試験場事務事務功程によると、動力用小型及び大型の衝撃式籾摺機について試験が行われており、その脱稃作用に関し研究中である旨報告されていることから、この写真はその時のものであると思われ、加速盤の回転数3,150rpmの例である。
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元荒川に浮かべた小舟

昭和3~7年度農事試験場事務功程によると、鴻巣試験地側の元荒川で自動運搬船の研究が行われており、その試験用に用いられた船である。後方の建物は左が農具倉庫、右は試作工場、その手前に2種類の試作風車が見える。
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寺社境内での牛馬耕デモ(後方に大八車)

お寺の境内で短床犂を用いた馬耕、牛耕のデモンストレーションの一シーンと推定するが、撮影時期不詳で鴻巣試験地近辺に該当するお寺を特定できなかった。なお、後方、運搬に用いられた大八車は写真の馬か牛が牽引すると思われる。
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農具試験室の発電設備

農具試験室の原動機試験室と調製加工試験室の間の奥にある電源室と思われるが、年代不詳。
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籾摺性能試験結果

土臼、ゴム臼、輥軸型(ロール型)、遠心力型籾摺機毎に供試材料の乾燥の程度、芒の有無が胴割歩合、砕米量、毎時毎馬力当たり玄米量、電力消費量、玄米1升重、籾摺歩合に及ぼす影響について取りまとめた結果の一例である。
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講習会や鑑定等での説明

講習会や鑑定等における機器や試験結果の説明と思われる。
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各種風車検討図

風車の試作に当たって検討した図の一部と思われる。
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噴霧器内圧自動記録計

試験作業風景の項、「背負型人力式噴霧機の圧力変動測定」において登場する噴霧器内圧自動記録計。昭和17・18年度農事試験場事務功程によると、噴霧器の試験が行われている。器具の名称など詳細は不明であるが、試作されたものと思われる。本体下部と両脇の金具で噴霧機のハンドル固定し、圧力をかけるのは記録計本体上部のハンドル操作による。
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発動機の負荷特性試験①

試験時期・方法、供試機の銘柄型式等不詳だが、記録紙に記載された条件より、1.5Hpの小型発動機を600rpmで駆動し、電動機1,040rpm、7.0Amp時の負荷特性を表した図と思われる。
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発動機の負荷特性試験②

試験時期・方法等不詳だが、記録紙に記載された条件より、カドタ2Hpの小型発動機による530rpm時の無負荷特性を表した図と思われる。
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回転砕土機の基礎試験①

試験日(1952.7.21)が記載されており、戦後7年ほど経過してからのガラス乾板の写真として確認された。供試機は戸部式回転砕土機と明記されており、光は回転砕土機の爪の軌跡と思われるが詳細については不明。なお、回転砕土機に関する比較審査等は実施されていないが、四半世紀以上前の昭和元年度に行われた砕土器の懸賞募集では、186台の応募があり、戸部式(秋田)、畜力用常見式甲号(東京)が二等賞、齋啓式(新潟)、古城式(秋田)、タイショー式耮耮(ハロウ)(福井)、豊大式(山口)、豊田式(三重)がいずれも三等賞となっている。
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普通馬鍬の基礎試験②

供試機が普通馬鍬で試験時期(1952.7)が記載されており、 戦後7年ほど経過してからのガラス乾板の写真として確認されたが、この写真の光の軌跡の意味するところ、測定項目等について詳細不明。農事試験場OBの佐藤清美氏によると、砕土機について「畜力用の水田砕土機としては普通馬鍬(まぐわ)が代表的で、代掻き馬鍬ともよばれる。砕土効果はあまり大きくないが、均平効果が大きいので、おもに水田の代掻きに利用された。昭和に入ってから、土塊の切り割りや堆肥(たいひ)などの押し込み作用の強い刃車型砕土機が普通馬鍬にかわって全国的に普及した」、「土壌の膨軟な畑の砕土整地には普通馬鍬が利用されたが、その後、普通の畑でも砕土効果が期待できる刺し割り型(鬼車(おにぐるま)型)回転砕土機が利用され、おもに西日本の畑地で普及した」(日本大百科全書(ニッポニカ/小学館))と紹介している。
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チュードル式蓄電池セット

農事試験場要覧(昭4.3)p19によると、鴻巣試験地の農具試験用設備としてチュードル式蓄電池65個が設置されていると記載されている。この写真は農機具試験室中央奥の電源室に配置されたチュードル式蓄電池(鉛蓄電池の一種)と思われる。
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唐箕の基礎研究

昭和6、7年度農事試験場事務功程によると、「唐箕の1/10の模型を作成し起風胴の形状、送風口の位置及び形状、翼車の回転数の変化等が唐箕内における空気の流線に及ぼす影響を水を用いて二次元的に研究し、在来唐箕の改良点を明らかにすることを目的」にした基礎研究である。試験日がいずれも昭和6年9月28日で、この写真はNo.2:38rpm、水深2.2cm条件下での流線であり、他にNo3:84rpm、水深2.3cm、No1’:78rpm、水深2.4cm、No3’:102rpm、水深2.4cmなる条件、また、条件が記載されていないものを含めて8枚残されている。
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人力噴霧機に関する試験

昭和17・18年度農事試験場事務功程には噴霧器に関する試験が行われており、当時の写真と思われる。「機械化農業」 (昭24年3月号)の「農事試験場50年史(鴻巣試験場農機具部)」には 「噴霧機に関する研究」(p18)で「噴霧状態に及ぼす噴霧孔の影響に関する研究を行った」と回想している。この写真は人力噴霧機に関する試験の一部で、ラベルには鈴木(背嚢、半自動1頭、2頭)、白井(背嚢、一般、背嚢2頭)、白川(横分解、半自動1頭、半自動2頭)、大和式(半自動)、牛田式(肩掛1頭、肩掛2頭、半自動1頭、半自動2頭)、並木式(肩掛、半自動2頭、強力)、丸山式(背嚢、肩掛、半自動)、二重瓶(背嚢、肩掛、半自動2頭、自動、自動五・五升)、滝井(自動、半自動、自動七升)、白瀧(肩掛)、タキイ(肩掛)のように試験条件が略記されている。「頭」は噴霧孔を示し、試験管には一定時間の噴霧量が採取されている。なお、農業機械ハンドブック(昭32.10)p663では 「人力噴霧機」を携帯型-肩掛型、背のう型、自動型と、移動型-普通型、てこ付たて形、てこ付水平動形に分類している。
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測定器?(測定対象不明)

両側のドラムは記録紙用の送り側と巻き取り側で、中央のドラムが上下して記録する。下段の黒い下敷の上の白い記録紙には脈動する測定結果が線で記録されているが測定対象となる機器を特定できなかった。
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測定器の一部?

ボビンに電線が巻かれており、試験装置に必要な抵抗など計測器の一部に用いられたものと考えるが対象となる装置等について特定できなかった。
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