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農業と環境 No.158 (2013年6月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

サマー・サイエンスキャンプ2013 in 農環研 (8月7日〜9日)

サマー・サイエンスキャンプ2013(ロゴ)

サイエンスキャンプは、日本国内の高等学校・中等教育学校後期課程または高等専門学校(1〜3学年)などに在籍する生徒を対象とする「先進的科学技術体験合宿プログラム」です。独立行政法人科学技術振興機構が主催し、全国の研究機関や大学が受入機関となって行われています。

農業環境技術研究所は、2013年のサマー・サイエンスキャンプを、8月7日(水曜日)から8月9日(金曜日)まで3日間にわたって実施します。今回は「土壌中で生活している線虫などの土壌動物を観察してみよう」のコースを設け、研究者がどのようにして環境研究に取り組んでいるかを10名の参加者に体験していただきます。

プログラムの概要

環境問題は身近なところから地球規模までさまざまな場所や規模で生じています。農業の分野においても、環境の変化によって農業の生産が影響を受けている反面、農業の生産活動も環境に影響を与えています。

農業環境技術研究所は農業生産環境の安全性の確保を目的に、地球規模の環境変動への対応、農業生態系における生物多様性の変動メカニズム及び生態機能の解明、有害化学物質のリスク低減など。農業と環境に関わる基礎的な調査や研究を行っています。

土壌は、身近な、どこにでもある存在ですが、まだよくわかっていないことがたくさんあります。たとえば、土壌中には無数の微生物や小さな生き物、土壌動物が互いに関係しながら生活していますが、実際にどんなものがいるかはあまり知られていません。

今回のプログラムでは、土壌中にたくさんいる生き物である線虫と小動物について、土壌からの分離方法や顕微鏡観察法、標本作成方法などを指導します。また、雑木林や畑などさまざまな環境から土壌を採取し、そこから分離される小動物を比較したり行動や形態から食性を推定したりすることによって、土壌動物の形態を観察するだけでなく、それらが環境中で果たしている役割についても考察します。

予定スケジュール

(1日目) 8月7日(水曜日)

12:45〜13:10 集合受付

13:15〜14:30 開講式・オリエンテーション

14:30〜17:00 土壌の採取、線虫等の分離実習

17:30〜19:00 講師等との交流会

(2日目) 8月8日(木曜日)

  9:00〜12:00 講義(線虫の星地球)・線虫等の分離

12:00〜13:00 昼食

13:00〜17:00 線虫等の標本作成・観察実習

(3日目) 8月9日(金曜日)

  9:00〜12:00 線虫などを観察しながら役割について考察

12:00〜13:00 昼食(キャリアガイダンス)

13:00〜13:30 まとめ、発表会の準備

13:30〜14:30 発表会

14:30〜15:00 閉講式・解散

応募方法

サマー・サイエンスキャンプ2013への参加を希望される方は、サイエンスキャンプ参加者募集ページ((独)科学技術振興機構) にある募集要項の内容をよく確認し、応募締め切り日(6月14日)までにサイエンスキャンプ事務局に申し込んでください。

これまでのサマー・サイエンスキャンプから

サマー・サイエンスキャンプ 2006のようす(写真)

サマー・サイエンスキャンプ 2006
(環境中の超微量汚染物質を測る)

サマー・サイエンスキャンプ 2007のようす(写真)

サマー・サイエンスキャンプ 2007
(農耕地から発生する温室効果ガスを観測する)

サマー・サイエンスキャンプ 2008のようす(写真)

サマー・サイエンスキャンプ 2008
(体験してみよう!土の不思議)

サマー・サイエンスキャンプ 2009のようす(写真)

サマー・サイエンスキャンプ 2009
(環境中の微生物の力を利用する)

サマー・サイエンスキャンプ 2010のようす(写真)

サマー・サイエンスキャンプ 2010
(外来植物を探してみよう)

サマー・サイエンスキャンプ 2011のようす(写真)

サマー・サイエンスキャンプ 2011
(植物のアレロパシー現象を調べてみよう)

サマー・サイエンスキャンプ 2012のようす(写真)

サマー・サイエンスキャンプ 2012
(化学の力で役立つ水のサバイバル術)

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