貯穀害虫・天敵図鑑
グラナリアコクゾウムシ
和名
グラナリアコクゾウムシ [ゾウムシ科]
英名
granary weevil
学名
Sitophilus granarius (Linnaeus) [Curculionidae]
分布
冷温帯に広く分布するが、日本への定着は確認されていない。
形態
【幼虫】白いウジ状。
【成虫】成虫の口吻は前方に長く突出する。体色は茶褐色~黒褐色。体長は2.5-4mm。 飛翔能力がない。コクゾウムシ、ココクゾウムシより大型であり、前胸背の点刻がコクゾウムシ、ココクゾウムシでは丸いのに対し、縦長である。
加害する食品
麦、トウモロコシなどの穀物。
生態
健全な穀粒を加害する。象の鼻のような口吻で穀物に穴をあけて卵を産みこむ。孵化した幼虫はそのまま穀物の中で発育して蛹になり、成虫となって穀物から出てくる。25~30℃、70%RH条件では、産卵から成虫の出現まで約1ヶ月間かかる。成虫も穀物を食べる。
防除方法
清掃をよくし、こぼれた米粒などを放置しない。貯蔵穀物をくん蒸する。
備考
輸入穀物における植物検疫で問題になる。
画像

グラナリアコクゾウムシ
関連情報
更新日:2019年02月19日