<前の質問へ 次の質問へ>
QⅣ-2 「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(カルタヘナ法)とは、どのような法律ですか?

 カルタヘナ法とは、国際条約「バイオセーフティに関するカルタヘナ議定書」の的確かつ円滑な実施を確保することを目的とした国内法律です。

 法律では、次のようなことが規定されています。

主務大臣(財務大臣、文部科学大臣、厚生労働大臣、農林水産大臣、経済産業大臣、環境大臣)が遺伝子組換え生物等の使用等による生物多様性影響(遺伝子組換え生物等の使用等により生ずる影響で あって生物の多様性を損なうおそれ(野生動植物や微生物の種又は個体群の維持に支障を及ぼすおそれなど)のあるもの)を防止するための施策の実施に関する基本的な事項等を定め、これを公表すること。
遺伝子組換え生物等の使用等に先立ち、使用形態に応じた措置を実施することとし、
遺伝子組換え生物等の環境中への拡散を防止しないで行う使用等(第一種使用等)の場合は、 新規の遺伝子組換え生物等の使用等をしようとする者(開発者、輸入者等)等は事前に第一種使用規程を定め、生物多様性影響評価書等を添付し、主務大臣の承認を受けること、
遺伝子組換え生物等の環境中への拡散を防止しつつ行う使用等(第二種使用等)の場合は、施設の態様等拡散防止措置が主務省令で定められている場合は、当該措置をとること。 定められていない場合は、あらかじめ主務大臣の確認を受けた拡散防止措置をとること、
を義務付けています。
このほかに、未承認の遺伝子組換え生物等の輸入の有無を検査するための仕組み、輸出の際の相手国への情報提供、 科学的知見の充実のための措置、国民の意見の聴取、違反者への措置命令、罰則等が規定されています。
参考; カルタヘナ法の概要(PDF)
「ご存知ですか?カルタヘナ法」(クリアリングセイフティーハウスサイトへ)