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QⅧ-10 遺伝子組換え農作物が有害物質を産生することはありませんか?

 遺伝子組換え農作物の生物多様性への影響評価のうち、遺伝子組換え農作物が野生植物や微生物の生育に支障を及ぼす物質を産生しないか(有害物質の産生性)については、遺伝子組換え農作物と元の農作物を比較して、

遺伝子組換え農作物の根から分泌された物質が周辺の植物や微生物 に与える影響
遺伝子組換え農作物が枯死した後に他の植物や微生物に与える影響
遺伝子組換え農作物を昆虫や動物が摂取した時に受ける影響

 等が変化しないかについて、実験結果及び最新の科学的知見に基づき申請者が評価し、その評価の妥当性について生物多様性影響評価検討会で確認しています。このような過程を経て問題がないと確認されたもののみが、その使用が認められることとなりますので、実用化されている遺伝子組換え農作物が有害物質を産生し、野生植物へ影響が出ることはないと考えられます。

 以上の評価は、申請者によって遺伝子組換え農作物の系統ごとに隔離ほ場にまたは一般栽培等の第一種使用等の各申請毎において行われます。