国立研究開発法人農業生物資源研究所 遺伝子組換え研究センター
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QⅧ-25 | 遺伝子組換え技術・農作物・食品をめぐる国民の意識はどうですか? |

平成25年度の食品安全モニターの結果∗1遺伝子組換え食品を食べることに『全く不安を感じない』、『あまり不安を感じない』と回答した方が約5割でした。平成16年度調査時の約2割と比較すると、遺伝子組換え食品に対して不安を感じる人が減少傾向にあるといえます。
北海道庁が平成26年度に行ったアンケート調査∗2では、約8割の方が遺伝子組換え農作物に対して『不安に思う』、『やや不安に思う』と回答しています。一方で、『将来の食料不足解決のため』や『医薬品や工業製品などに係る』など試験研究はすすめるべきという回答も約8割を占めていることから、遺伝子組換え技術には期待もされています。
また、2つのアンケート調査からは、遺伝子組換え食品としての安全性やリスク管理、遺伝子組換え作物の栽培が環境へ与える影響などについて知りたいという要望もあります。
そのため、これらの情報はもちろん、より理解を深めるための周辺情報(そもそもの食品の安全性や作物の品種改良、作物栽培の現状など)を専門外の方でも分かりやすく、多くの方々の手に届くような方法で提供する必要があると考えています。
さらに、実際の遺伝子組換え作物の栽培現場を見ていただいたり、研究者とのコミュニケーションを取ることで単なる情報発信のみならず、様々な立場の方々と信頼関係を築いていくことも重要だと考えています。
参考; | ∗1食品安全モニターからの報告(食品安全委員会HPへ) |
∗2平成26年度 道民意識調査(北海道庁HPへ) |