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QⅧ-3 モンサント社とカナダのナタネ生産者との間で争われていた遺伝子組換えナタネに関する訴訟について、裁判所の判決が出されたそうですが、事実関係を教えてください。

 この訴訟は、モンサント社がカナダのナタネ生産者Percy Schmeiser氏に対し、同社が特許権を有している遺伝子を導入した除草剤ラウンドアップ耐性ナタネを無許可で栽培した(1998年(平成10年):約400ヘクタール)ことなどにより特許権を侵害したとして、 損害賠償(約140万円)および当該ナタネの栽培による利益(約950万円)の支払いなどを求めて提訴したものです。

 Schmeiser氏は、意図的に除草剤ラウンドアップ耐性ナタネを栽培したものではないと主張しましたが、2001年(平成13年)、カナダ連邦裁判所は、除草剤ラウンドアップに耐性を持つと知りながらナタネの栽培・販売を行っていたSchmeiser氏の行為は特許権侵害に当たるとし、 当該ナタネの栽培による利益として、約180万円をモンサント社に支払うようSchmeiser氏に命じました。
Schmeiser氏は、侵害行為の認定などについて控訴しましたが、2002年(平成14年)に棄却されました。

 さらに、Schmeiser氏はカナダ最高裁判所に上告しました。2004年(平成16年)、カナダ最高裁判所は、特許権侵害を認めた下級審の判決は妥当であると判断しました。 ただし、Schmeiser氏は1998年(平成10年)の栽培でラウンドアップを散布しなかったので、当該ナタネの栽培による利益をモンサント社に支払う必要はないことになりました。