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QⅧ-4 メキシコにおいて在来トウモロコシから遺伝子組換えトウモロコシの遺伝子が発見されたということですが、事実関係を教えてください。

 2001年(平成13年)に、トウモロコシの原産地とされるメキシコ南部のオアハカ州で、トウモロコシの在来種から遺伝子組換えトウモロコシの導入遺伝子が発見されたとの研究論文が発表されました。∗1
しかし、この論文の実験手法、実験結果の解釈や考察について様々な議論がなされ、本論文を掲載した科学誌「Nature」が、『この研究結果には発表に値する十分な証拠がなかった』との短評を2002年(平成14年)に発表しました。∗2

 その後、2005年(平成17年)8月に、2003〜2004年(平成15〜16年)にかけてオアハカ州の125の畑で採取された153,000粒のトウモロコシを調査したところ、導入遺伝子は発見されなかったとの報告がなされています。∗3

 2009年にカリフォルニア大学のDyerは花粉飛散による交雑ではなく、米国から輸入された栽培用の遺伝子組換えトウモロコシが栽培されたか、穀物として輸入されたトウモロコシが栽培に用いられた可能性を報告しています∗4

参考; ∗1David Quist & Ignacio H. Chapela (2001) Nature 414:541-543
∗2Matthew Metz & Johannes Fütterer (2002) Nature 416:600-601
   Nick Kaplinsky et al.(2002) Nature 416:601
∗3S. Ortiz-García et al. (2005) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 102:12338-12343
∗4George A. Dyer et al. (2009) PLoS One 4(5):1-9