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ラウンドアップ(Roundup)
【用語説明】  除草剤のひとつ。成分はグリホサート・アンモニウム塩。
 茎や葉にかけて全体を枯らす茎葉処理型で、除草作用は非選択性と呼ばれ、植物の種類に関係なく効果を発揮する。
 人や動物に対する毒性は低く、土壌中では微生物により水と炭酸ガスなどに分解し残留しないなど、安全性の高い除草剤である。
 なお、除草剤には選択性の除草剤と非選択性の除草剤があり、非選択性は一般にアミノ酸合成に関与し、自らアミノ酸合成をしない動物には安全性が高いが、植物をすべて枯らす。非選択性除草剤にはラウンドアップ、リバティー、ビアラホスなどがある。
リスク(Risk)
【用語説明】   「リスク」とはさまざまな分野で用いられる言葉であり、食品分野におけるリスクとは、食品中にハザード(危害要因)が存在する結果として生じる健康への悪影響が起きる可能性とその程度(健康への悪影響が発生する確率と影響の程度)とされている。
リスクアセスメント(Risk Assessment)
【略語・別称】リスク評価
【用語説明】  「リスク評価」とはさまざまな分野で用いられる言葉であり、食品分野におけるリスク評価とは、食品中に含まれる危害要因を摂取することによって、どのくらいの確率でどの程度の健康への悪影響が起きるかを科学的に評価することで、次のプロセスに基づく。
  1)危害要因の特定
  2)危害要因の判定
  3)暴露評価
  4)リスク判定
リスクアナリシス(Risk Analysis)
【略語・別称】リスク分析
【用語説明】  「リスク分析」はさまざまな分野で用いられる言葉であり、食品のリスク分析とは、食品中に含まれる危害要因を摂取することによって人の健康に悪影響を及ぼす可能性がある場合に、その発生を防止し、またはそのリスクを最小限にするための枠組みをいう。
 リスク分析はリスク管理、リスク評価およびリスクコミュニケーションの3つの要素から成る。
リスクコミュニケーション(Risk Communication)
【用語説明】  「リスクコミュニケーション」はさまざまな分野で用いられる言葉であり、食品分野におけるリスクコミュニケーションとは、リスク分析の全過程において、「関係者」の間で情報および意見を相互に交換すること。
リスクマネジメント(Risk Management)
【略語・別称】略語
【用語説明】  「リスク管理」はさまざまな分野で用いられる言葉であり、食品分野におけるリスク管理とは、リスク評価の結果を踏まえて、すべての関係者と協議しながら、リスク低減のための政策・措置について技術的な実行可能性、費用対効果などを検討し、適切な政策・措置を決定、実施、検討見直しを行うこと。
リバティー(Liberty)
【用語説明】  除草剤の一つで、主成分はグルホシネート・アンモニウム塩(化学名:アンモニウム=DL-ホモアラニン-4-イル(メチル)ホスフィナート)。
 茎や葉にかけて地上部を枯らす接触型であり、植物の種類に関係なく効果を発揮する非選択型である。土壌中で速やかに分解されるので、環境中に蓄積される恐れが少ない。また、ヒトや動物に対する毒性は低く、安全性が高い。
 なお、除草剤には選択性の除草剤と非選択性の除草剤があり、非選択性は一般にアミノ酸合成に関与し、自らアミノ酸合成をしない動物には安全性が高いが、植物をすべて枯らす。非選択性除草剤にはラウンドアップ、リバティー、ビアラホスなどがある。
リボ核酸(Ribonucleic Acid)
【略語・別称】RNA
【用語説明】  RNAのこと。
 RNAはD-リボースを糖成分、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、ウラシル(U)の4種類を主な塩基成分とする核酸。他にチミン(T)をはじめいろいろな塩基のメチル誘導体を含むものもある。
 RNAには、メッセンジャーRNA(mRNA)のほかに、トランスファーRNA(tRNA)、リボソームRNA(rRNA)の3種類あり、これらのすべてがタンパク質生合成において機能している。mRNAはDNAのアミノ酸を決める部分DNAから塩基情報を写し取り、tRNAは、アミノ酸と結合して、このmRNAの情報に従いアミノ酸をリボソームに運び、リボソーム上でタンパク質を合成する。rRNAは、タンパク質と結合してリボソームを構成してお り、タンパク質合成に関与していると考えられる。このように、3種類のリボ核酸は、DNAの遺伝情報をタンパク質に変える役割をもっている。
 また、最近、ノンコーディングRNA(非翻訳RNA)など、RNAの多様な機能が判明しつつある。
緑色蛍光タンパク質(Green Fluorescent Protein(GFP))
【用語説明】  オワンクラゲから得られた蛍光タンパク質で、青色などの光を当てると緑色の蛍光を発する。遺伝子組換えの際に、目的とする遺伝子が入ったことを確認するための目印(マーカー遺伝子)などとして広く利用されている。2008年のノーベル化学賞は、GFPの発見と開発に関して下村脩博士らに贈られた。