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曲山幸生
2008年3月6日、7日に、つくば国際会議場(通称、エポカルつくば)で、食品試験研究推進会議が開催されました。
食品試験研究推進会議は、行政部局並びに、独立行政法人、地方自治体、企業等の食品関連研究機関や食品産業関連団体等の関係者が、今後の食品研究の方向性について、情報を共有し、議論する場です。昼間のプログラムにも増して活発な情報や意見が交わされたのが6日夜の懇親会です。
懇親会会場では、各研究機関の研究成果を試飲・試食しながら説明を受けることもでき、頭と体で理解することができました。
この一画で、食品害虫に関する展示説明もおこないました。普段は「食と農の科学館(つくばリサーチギャラリー)」で展示されているコクゾウムシの巨大模型、実際に研究室で飼育しているノシメマダラメイガなどの食品害虫、ヒラタチャタテを故意に混入させたチョコレートケーキ、信州名物のザザムシなどの缶詰、EgoChatによる食品害虫クイズ、を展示しました。害虫と言って毛嫌いするだけでなく、懇親会に参加していただいた方にもっと虫に親しんでいただこうという企画です。
当研究所の企画管理部長が申し上げたように、この展示で興味深い現象が見られました。チョコレートケーキには虫が入っているものと入っていないものがあったのですが、なぜか虫入りのほうが圧倒的に早くなくなってしまったのです。ザザムシもたいへん人気がありました。始める前はゲテモノ過ぎて不評を買うのではないかという不安もありましたが、みなさんの許容範囲の広さと探究心の深さのおかげで楽しんでいただけたようです。
関連情報
- ニュース:日本家屋害虫学会で食品害虫サイトを紹介
- コラム:虫入りチョコレートケーキの試食
更新日:2019年02月19日