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農業と環境 No.178 (2015年2月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

農林水産技術会議事務局「研究成果」シリーズ紹介(18):「新農業展開ゲノムプロジェクト: GMO 評価・管理領域」

農林水産省農林水産技術会議の委託プロジェクト研究 「新農業展開ゲノムプロジェクト: GMO 評価・管理領域」( 2006 〜 2012 年度)の研究成果がとりまとめられ、「プロジェクト研究成果シリーズ 517(PDFファイル 100 MB、604 ページ)」 として公表されました。

(研究成果 517「序文」より抜粋)

この第 517 集「新農業展開ゲノムプロジェクト─遺伝子組換え生物の生物多様性影響評価及び安全管理技術の開発( GMO 評価・管理領域)─」は、農林水産省農林水産技術会議の委託プロジェクト研究として独立行政法人農業環境技術研究所を中心に、2006 年度から 2010 年度までの5年間は「遺伝子組換え生物の産業利用における安全性確保総合研究」として実施し、2011 年から 2012 年度までの2年間は「新農業展開ゲノムプロジェクト(次世代遺伝子組換え生物の生物多様性影響評価手法の確立及び遺伝子組換え作物の区分管理技術等の開発)」として実施した研究成果をとりまとめたものである。

世界における遺伝子組換え農作物の栽培面積は急速に増加し、2012 年には 28 か国 1億7000 万ヘクタールに及んでいる(ISAAA 2013)。海外では、これまで除草剤耐性や害虫抵抗性を付与した遺伝子組換え作物が栽培されているが、従来とは異なる遺伝子を導入して乾燥ストレス耐性を付与したものや複数遺伝子を導入してより収量性を高めたものなど、新しいタイプの遺伝子組換え生物が近い将来日本へ輸入されることが想定される。

こうした中、本研究においては、遺伝子組換え生物の安全性確保に資するため、新しいタイプの遺伝子組換え生物の生物多様性への影響を評価する手法の確立と、当該遺伝子組換え生物の混入を検出する技術を開発した。

本研究の成果は、遺伝子組換え作物の開発等を行っている研究機関の関係者が今後の研究計画を、農作物のリスク評価やリスク管理に係る行政機関の関係者の方々等が今後の施策を考える上で有用であると考えている。

このプロジェクト内で農業環境技術研究所が実施した研究の成果が以下に公開されています。

以下に、研究成果 517 から、担当機関やおもな研究課題などをご紹介します。

○研究期間・予算区分

2006 年度 〜 2010 年度
遺伝子組換え生物の産業利用における安全性確保総合研究

2011 年度 〜 2012 年度
次世代遺伝子組換え生物の生物多様性影響評価手法の確立及び遺伝子組換え作物の区分管理技術等の開発

○研究担当機関

独立行政法人農業環境技術研究所

独立行政法人(委託先)
農業・食品産業技術総合研究機構、農業生物資源研究所、種苗管理センター、家畜改良センター、森林総合研究所、水産総合研究センター、農林水産消費安全技術センター、国立環境研究所

大学等(委託先)
北海道大学、宇都宮大学、茨城大学、筑波大学、国際基督教大学、京都大学、大阪大学、香川大学、佐賀大学、秋田県立大学、宮城大学、石川県立大学、麻布大学、玉川学園・玉川大学、東京農業大学、東洋大学、明治学院・明治学院大学、早稲田大学、清和大学、京都産業大学、京都女子大学、近畿大学

都道府県・財団法人等(委託先)
NPO法人くらしとバイオプラザ21、長野県畜産試験場、三重県水産研究所、滋賀県農業技術振興センター、財団法人日本食品分析センター、財団法人食品環境検査協会、一般社団法人食品需給研究センター、株式会社島津製作所、株式会社食品科学広報センター、株式会社ニッポンジーン、株式会社ファスマック、株式会社三菱化学安全科学研究所、株式会社三菱総合研究所

○主任研究者

主査

(独)農業環境技術研究所
生物生態機能研究領域長 塩見 敏樹(2006 年度)
理事長 佐藤 洋平(2007 〜 2010 年度)
理事長 宮下 C貴(2011 〜 2012 年度)

推進リーダー

(独)農業環境技術研究所
生物多様性研究領域長 平井 一男(2006 〜 2007 年度)
生物多様性研究領域長 井手  任 (2008 年度)
研究コーディネータ 田中 宥司(2009 〜 2010 年度)

研究統括者

(独)農業環境技術研究所
研究コーディネータ 與語 靖洋(2011 〜 2012 年度)

副推進リーダー

(独)農業環境技術研究所・生物多様性研究領域 松尾 和人(2006 〜 2010 年度)
(独)農研機構・作物研究所 大島 正弘(2007 〜 2010 年度)
(独)農業生物資源研究所 田部井 豊(2008 〜 2010 年度)

○研究課題

遺伝子組換え生物の産業利用における安全性確保総合研究

1 生物多様性影響評価に必要な科学的知見の集積

(1) 生物多様性影響評価のための手法開発

(2) 国民の関心に応える調査研究

2 海外諸国における遺伝子組換え生物の研究に関する調査

3 遺伝子組換え作物の利用における安全・安心の確保のための管理技術の開発

(1) 遺伝子拡散防止等安全確保技術の開発

(2) 新たに流通が見込まれる遺伝子組換え作物の検出技術等の開発

3 遺伝子組換え作物と一般栽培作物等との共存のための技術開発

(1) 共存に関する知見の集積

(2) 交雑に関する評価・予測技術の開発

(3) 交雑抑制技術の開発

(4) 混入防止技術の開発

次世代遺伝子組換え生物の生物多様性影響評価手法の確立及び遺伝子組換え作物の区分管理技術等の開発

1 生物多様性影響評価手法の開発

2 遺伝子組換え作物と非組換え作物との区分管理技術の開発

3 海外における生物多様性影響評価・区分管理に関する知見の調査解析

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