お役立ち(Q&A)
Q
バイオ燃料を使うと、どんないいことがあるの?
A
バイオ資源は適切な利用により再生産が可能で化石資源のような資源枯渇課題を回避可能です。とはいえ、機械使用や肥料供給などでは化石エネルギー使用が不可避でもあり資源循環利用の視点も重要です。農業、林業の生産物は食糧との競合もありますが、食糧供給の安全保障や安定供給の立場から、需給バランスを確保する市場安定化の立場から、常に余裕のある生産基盤確保のために農村、山村の経営環境維持が期待されています。世界的な食糧流通の時代ではあっても日本のように自給率が40%を切ることに不安もありましょう。国産バイオ燃料開発では栽培・変換・循環利用などこれからも取り組みを続けていく課題がありますが、非食糧でもある繊維質バイオマスを糖質に変換し、さらにはエタノールに変換する技術の開発を進めていくことで非食糧が食糧とも繋がる変換技術を提供するものです。人類が長年期待をしてきた食糧の利用範囲が大きく拡大する潜在技術を担うものでもあります。国内地域の農林業生産は厳しい国際競争のなかにもありますが、国土の景観保全や水資源確保など農林水産業が担う重要な機能の確保からも国土の健全な社会環境確保に有効な手だてとして地域の農林水産生産基盤の活性化が期待されています。このような新たな生産手段の提供は、地域では多様な資源利用が促され農林水産業あるいは食料やエネルギー関係業界などが新しく参入するようになります。このことで、地域の所得向上や雇用の確保につながると考えています。