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バイオ燃料変換技術研究開発

農研機構
バイオマス研究センター
食品総合研究所

お役立ち(Q&A)


Q

バイオ燃料の変換技術はどこまで進んでいますか?


A

すでにブラジルや米国では、古くからあるエタノール発酵という微生物を用いた技術を使って、サトウキビやトウモロコシを原料にバイオエタノールの大規模生産を行っています。一方、バイオ燃料の利用が拡大するにつれて食糧との競合が問題視されてきており、食糧を原料としない非食用バイオマス(稲わら、木材など)の利用が強く求められています。これらのバイオマスを原料とする場合には、微生物によるエタノール発酵の前に、原料を分解して糖を抽出する糖化のプロセスが必要になります。酸や酵素を利用した糖化技術が開発されていますが、収率や廃液処理、コストなどの問題が残されています。また、グルコース以外の酵母がエタノール発酵しない糖(キシロース、アラビノースなど)を効率的に発酵できる微生物の開発も進められています。