平成19年度 研究成果報告
バイオマスの熱分解による燃料ガス生産技術の高度化
長崎総合科学大学 人間環境学部、工学部
(独)農研機構 九州沖縄農業研究センター 九州バイオマス利用研究チーム
概要
バイオマスを熱分解により一酸化炭素や水素などの可燃性ガスを取り出し、コ・ジェネレーション(熱電併給システム)や、メタノールを合成する燃料ガス生産技術の高度化を目指しています。
廃木材など植物系バイオマスを対象とした農林バイオマス3号機は、浮遊外熱式ガス化法により水素リッチのガスを発生させ、発電とメタノール合成を行います。
また、家畜排せつ物等廃棄物を対象とした農林バイオマス2号機は、発電と廃熱利用を行うシステムです。
「農林バイオマス3号機」システム系統図
2MPaの圧力で、乾燥バイオマス2.5kgから1Lのメタノールを合成できます。
「農林バイオマス2号機」のシステム
不完全燃焼によるガス化方式。実規模では乾燥糞1kgから1kWhの発電が可能です。