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過去の死亡事故の動向
  (平成17年以前)





 令和4年の農作業死亡事故件数は238人であり、前年より4人減少した。
 事故区分別では、農業機械作業によるものが152人(64%)、農業用施設作業によるものが5人(2%)、機械・施設以外の作業によるものが81人(34%)となっている。
 また、年齢階層別では、65歳以上の高齢者による事故が205人と死亡事故全体の86%を占めている。

令和4年に発生した農作業死亡事故について

1 調査対象及び調査対象期間

  調査対象 : 全国における農作業事故死亡者
  調査期間 : 令和4年1月1日〜12月31日の1年間

2 調査方法
 本調査は、全国における農作業に伴う死亡事故の発生実態及びその原因等を把握することを目的として、厚生労働省の「人口動態調査」に係る死亡個票等を用いて、令和4年1月1日から12月31日までの1年間の農作業死亡事故について取りまとめた。
 なお、平成28 年までに発生した農作業死亡事故は、道府県職員が管内保健所に赴き、厚生労働省の「人口動態調査」に係る死亡小票を閲覧する等の方法により取りまとめていたが、平成29 年からは、農林水産省が「人口動態調査」の死亡票及び死亡個票(電子データ)を閲覧する等の方法により取りまとめている。

3 調査結果の概要
3−1 概要
(1) 令和4年の農作業死亡事故者数は238人であり、前年より4人減少した。
(2) 事故区分別にみると、
  1. 農業機械作業に係る事故(以下「機械に係る事故」という。)は、152人(64%)
  2. 農業用施設作業に係る事故(以下「施設に係る事故」という。)は、5人(2%)
  3. 農業機械・施設以外の作業に係る事故(以下「それ以外の事故」という。)は、81人(34%)となっている。
  4. 図1 事故区分別死亡者数の推移
    図1 事故区分別死亡者数の推移


(3)年齢階層別にみると、65歳以上の高齢者の事故は205人、事故全体に占める割合は86%である。
図2 事故発生状況(年齢階層別)
※年齢不明者が、平成25年、29年には1名含まれている。

図2 事故発生状況の推移(年齢階層別)


(4) 男女別にみると、男性が210人(88%) 、女性が28人(12%)である。
図3 事故発生状況の推移(男女別)
図3 事故発生状況の推移(男女別)


3−2 「機械に係る事故」の発生状況
(1) 機種別事故発生状況
  機種別では、「乗用型トラクター」による事故が最も多く62人(機械に係る事故の41%)、次いで「歩行型トラクター」が21人(14%)、「農用運搬車(軽トラックを含む)」が16人(11%)と、これらの3機種で機械に係る事故の65%を占めている。
図4 事故発生状況の推移(機種別)
図4 事故発生状況の推移(機種別)


(2) 原因別事故発生状況
 乗用型トラクターでは、「機械の転落・転倒」が41人(当該機種による事故の66%)と最も多い。
図5 原因別事故発生状況(乗用型トラクター)

図5 原因別事故発生状況(乗用型トラクター)


 歩行型トラクターでは、「挟まれ」が9人(43%)と最も多く、次いで「回転部等への巻き込まれ」が7人(33%)となっている。
図6 原因別事故発生状況(歩行型トラクター)

図6 原因別事故発生状況(歩行型トラクター)


 農用運搬車では、「機械の転落・転倒」と「挟まれ」がそれぞれ4人(25%)と最も多く、次いで「ひかれ」が3人(19%)となっている。
図7 原因別事故発生状況(農用運搬車)
図7 原因別事故発生状況(農用運搬車)


3−3 「施設に係る事故」の発生状況
 施設に係る事故は、作業舎の屋根等、高所からの「墜落・転落」「落下物によるもの」「COガス等による中毒」が各1人となっている。
図8 原因別事故発生状況(施設作業)
図8 原因別事故発生状況(施設作業)


3−4 「それ以外の事故」の発生状況
 それ以外の事故は、「熱中症」が29人(36%)と最も多く、次いで「稲ワラ焼却中等の火傷」が15人(19%)となっている。
図9 原因別事故発生状況 <農業機械・施設以外の事故>
図9 原因別事故発生状況(農業機械・施設以外の作業)


3−5 「月別の事故」の発生状況
 月別では、「8月」が32人(事故全体の13%)と最も多く、次いで「5月」30人(13%)、「7月」及び「10月」が28人(12%)となっている。

図10 月別の事故発生状況


図10 月別の事故発生状況



 この資料は、令和6年2月22日に農林水産省農産局からプレスリリースされたものを編集して作成しています。

【 プレスリリース全文 】PDF【 参考(10万人あたり) 】PDF


 
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