イネゲノム研究の流れを教えてください
1991 | ![]() |
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イネの連鎖地図作製、物理地図作製、 cDNAライブラリーの作製を開始した。 | |
1994 | 「883個の発現塩基配列を含む300kb間隔のイネ遺伝地図」をNature Geneticsに発表し、イネのゲノム研究をリードする成果として国際的に高い評価を得た。 |
1997 | 部分塩基配列を解析した29,000のcDNAライブラリーの作製結果を発表 |
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イネゲノムの塩基配列解読の効率的手法に係わる検討会 | |
1998 | 「2,275個のマーカーを位置付けたイネの高密度遺伝地図」をGeneticsに発表した。1994年発表の遺伝地図に約1,400個のマーカーを追加したものである。この成果は、その後の塩基配列の解読、遺伝子の単離に大きな役割を果たしてきている。 |
イネゲノムワーキンググループメンバーが集まり、第1回ミーティングを開催した。方法論、データ公開、科学的基準、当面の担当染色体を決定し、時間枠および資金調達源を要約したポジションペーパーを作成した。 | |
第2期イネゲノム研究として1998年度より10年計画で 1)「イネ・ゲノムの効率的塩基配列解析技術の開発と全塩基配列の解明」、2)「イネ・ゲノムの有用遺伝子の単離及び機能解明と利用技術の開発」、3) 「DNAマーカーを用いた効率的選抜育種技術の開発」の3プロジェクトが始まり、イネゲノムの全塩基配列の解読は、1)のプロジェクトの中で、農業生物資 源研究所と農林水産先端技術研究所とで協力して進めることとなった。 | |
2000 | ![]() |
2001 | ![]() 12本のイネ染色体上にDNAマーカーを用いてYACライブラリーから1,892クローンを選抜し、その内の675個の個別クローンを特定の染色体上に位置づけた。この成果は、その後の塩塩基配列の解読、遺伝子の単離に大きな役割を果たしてきている。 |
2002 | 「6,591個のマーカーを含むイネの包括的発現遺伝子地図」をPlant Cellに発表 この地図は、実際に機能している遺伝子を染色体上に位置づけたものであり、その後の塩基配列解読、遺伝子の単離に大きな役割を果たしてきている。 |
第1染色体塩基配列の解読結果をNatureに発表した。中国の担当する第4染色体塩基配列の解読結果についても同時に発表された。国際イネゲノム塩基配列解析プロジェクトとしては最初に発表されたものである。 | |
![]() イネゲノム全塩基配列の概要解読終了を宣言した(写真:解読記念式典の様子)。 |
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2003 | 日本育種学会特別賞受賞 日本育種学会より、RGPが「イネゲノム塩基配列・遺伝情報の高精度解読研究」について特別賞を受賞した。 |
World Technology Network社が技術革新によって経済や社会に対して優れた貢献を行った個人やグローバル企業に対して付与している賞であるWorld Technology Award(バイオテクノロジー部門)をIRGSPが受賞した。 | |
2004 | ![]() |
2002年にNatureに発表した第1染色体の論文が最優秀賞を受賞 FAO と国際イネ研究所が国際コメ年を記念し、世界のイネ研究の進展に多大なインパクトを与えた論文を表彰することとし、広く世界に推薦を依頼した科学論文コン テストで、200余りの候補論文の中から、2002年にNatureに発表した第1染色体の論文が最優秀賞を受賞した。 |
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農林水産省が国際コメ年を記念し、国内外にて顕著な研究功績を挙げた者を表彰するとして、広く候補者推薦を依頼した「国際コメ年記念研究功績賞」を、IRGSPの一員である農業生物資源研究所、農林水産先端技術研究所が受賞した。 | |
農林水産大臣からは感謝状を授与 イネゲノム全塩基配列の完全解読を完了し、完全解読完了について農林水産大臣へ報告した。農林水産大臣からは感謝状を授与された。 |
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イネゲノム全塩基配列を解析するため、第1回イネゲノムアノテーションプロジェクト会議(RAP1)が行なわれた。 | |
2005 | ![]() |
2006 | 第2回イネゲノムアノテーションプロジェクト会議(RAP2)が行なわれた。 |