お米をたくさん収穫するためには、肥料や農薬などをうまく使ってイネを育てなければなりません。たくさんの種類があるイネの中から、育てる環境に合った品種を選ぶ必要があります。21世紀中におこる可能性の高い食料不足を解決するためには、より育てやすい品種を開発しなければなりません。また、より価値の高い品種とすることも大切なことです。
病気や害虫、乾燥や低温などに強くする、よりおいしくするなど、品種改良の目標はまだまだたくさんあります。平成20年度から始まった「新農業展開ゲノムプロジェクト」では、イネの栽培とお米の生産をめぐる問題を解決するため、様々な研究と品種作りを進めています。
温暖化や環境汚染など、私たちの住む環境は大きく変化しています。日本で広く栽培されるイネ(コメ)が、私たちの食料だけではなく家畜のエサやバイオ燃料の原料などとしても活用するための研究も進めています。