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寒さに強くする - イネゲノムと未来 - 未来を切り拓くお米のチカラ - 新農業展開ゲノムプロジェクト

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トップページ問題を解決する寒さに強くする

寒さに強くする

寒さに強いイネをつくる

イネは、もともと熱帯・亜熱帯生まれの植物なので、寒さにはあまり強くありません。特に、イネの穂がだんだん大きくなり開花の準備をする「穂ばらみ期」(7月中旬〜8月初旬頃)に涼しい天気が続くと、花粉をきちんと作ることができずお米が稔(みの)らなくなってしまいます。夏でも涼しいことの多い北日本でお米を安定して生産するためには、「穂ばらみ期」の寒さに強い品種を作ることが重要なのです。

そのための研究の1つが、「寒さに強い性質を組み合わせる」というもの。イネの中には、比較的寒さに強い品種があるのですが、まず寒さに強くする遺伝子を詳しく調べて、その遺伝子に対応するDNAマーカーを使って確実に組み合わせることで、もっと寒さに強い品種を作り出す試みが行われています。

同時に、「寒さに対抗する力をイネに与える」という研究も進んでいます。これは、寒くなるなど、生育環境が悪くなっても生き延びようとする力を植物に与える遺伝子を研究し、そのパワーをイネの葯(やく)で働かせようという内容です。

研究は2通りで同時進行中!

寒さに強いイネを作る研究は、「寒さに強い性質を組み合わせる方法」と、「寒さに対抗する力をイネに与える方法」の2通りが、同時進行で行われているんだよ。いずれの方法でも、イネの遺伝子研究が重要なカギを握っているわけだね。

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