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イネの成り立ちを知る - イネゲノムと未来 - 未来を切り拓くお米のチカラ - 新農業展開ゲノムプロジェクト

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トップページもっとイネを知ろう!イネの成り立ちを知る

イネの成り立ちを知る

イネの変化の様子を知る

野生のイネが古代人によって栽培されるようになり、様々な変化の過程(栽培化とよばれる)を経て現在の栽培イネになりました。

イネの仲間を知るで紹介したように、アジアの栽培イネはインディカ種とジャポニカ種に大きく分けられますが、ゲノムを詳しく調べたところ、この2つは20万年以上前に分かれたことが明らかになりました。ただ、イネが作物になったのは約1万年前と考えられているので、ジャポニカ種とインディカ種はそれぞれ別々の変化を経て、作物になったと考えられ始めています。

栽培イネと野生イネ 脱粒性の品種による差

現在の野生イネと栽培イネを比較すると、草丈が小さくなった代わりに穂が大きくなり、お米も野生イネは色が着いているのに対し、栽培イネでは白米が普通。そして種(お米)が熟した時、野生イネは、種が自然に地面に落ちるのに対し、栽培イネは落下しません(脱粒性の変化)。

このようなイネの性質の変化について、いろいろな研究がされていますが、まだはっきりしていない事がたくさんあります。しかし、考古学で知られていた以上に古いイネの歴史がわかったのは、イネゲノム研究の大きな成果。インディカ種にだけ残された優れた性質をジャポニカ種に導入するなど、これから開発する品種に大きなヒントを与えてくれそうです。

さまざまな脱穀システム

失ってしまった性質をもう一度

野生種の時代から進んでいたイネの変化が、作物として育てられるようになってさらに進んで今のイネになっている。イネゲノムの研究を通じて、その過程で失ってしまった役に立つ性質を、もう一度利用することができるかもしれないんだ。

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