遺伝資源センター

放射線育種場


ガンマ線照射によって生じる遺伝子の構造変化

 放射線育種場では、ガンマ線やイオンビームの照射により様々な植物の突然変異体を作出し、これらを使って品種改良を行っています。では、突然変異が生じるとき、植物の遺伝子にはどんな変化が起こっているのでしょうか? ガンマ線とイオンビームにより作出したイネの突然変異体について、突然変異の原因となる遺伝子の構造を解析したところ、どちらの場合も、遺伝子の一部が欠ける「欠失」が起こったものが多いことがわかりました。また、イネの遺伝子は平均で数千塩基程度の長さですが、どちらの場合も十数塩基以下の短い欠失、または一万塩基以上の大きな欠失が多く見られました。このような突然変異の原因についての詳しい情報は、突然変異系統を品種改良に利用する際に役立ちます。

  • Photo
    Photo

ページトップへ戻る