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お知らせ 概要 背景 研究手法 研究成果 今後の展開、用語説明 図1、図2 図3、図4

研究成果

  AGOファミリーに属するMEL1蛋白質は、RNAに直接結合して、遺伝子の発現を抑制することが予想されます。しかし、そのターゲットとなるmRNAの種類は、未だ不明です。今後は、マイクロアレイなど、遺伝子発現を網羅的に解析できる手法を用いて、正常型と比較して突然変異体で発現が顕著に変化している遺伝子を調べることで、MEL1のターゲットmRNAを絞り込む予定です。今回の研究成果は、穀類の種子生産の原点とも言える生殖始原細胞の成立過程に、小さなRNA分子を介した遺伝子発現抑制機構が関与することを示唆するものであり、穀類の生殖システム、そして生殖に関わる各種のストレス障害などを克服するための基礎情報を得られることが期待できます。


用語説明

減数分裂
DNAの複製を伴わない2回連続した細胞分裂を指す。その結果として親個体(2n)から染色体が半減した配偶子(n)が形成される。配偶子が受精して、再び2nの個体が再生されるというサイクルを繰り返すことで、生物は染色体数を一定に保っている。


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