国立研究開発法人
農業・食品産業技術総合研究機構
畜産研究部門
動物行動管理グループ
(鳥獣害つくば)
  最終更新日  
  2024/4/18  

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    ❖ 農研機構技報に記事を執筆(R6.3月)
  「農研機構技報(NARO Technical Report)No.15」が発行されました。(画像をクリックすると閲覧できます)
私たちのグループから以下の記事が掲載されています。
●特集 アニマルサイエンス
 ・農作物の食害痕跡から加害鳥獣の判別につなげる鳥獣害痕跡図鑑
 ・果樹園のカラス対策「くぐれんテグス君」の簡易型「くぐれんテグスちゃん」
 ・トピックス:カモ等がハス田の泥中のレンコンを食べる様子を初確認ー夜間に生じる「カモ被害」の実態の把握に向けてー


    ❖  「ハウスにテグス君」標準作業手順書(設置マニュアル)を公開(R5.12月)
  ビニールハウスのカラス対策「ハウスにテグス君」の標準作業手順書(設置マニュアル)を2023年12月19日に公開しました。(画像をクリックすると閲覧できます)
     カラスは餌以外の物を損傷することがあり、ビニールハウスでは被覆フィルムをくちばしで破る、足の爪で細かい刺し傷を付けるといった問題が発生します。「ハウスにテグス君」は、地上からの簡単な作業で、ビニールハウスの上30㎝程度の高さに透明テグスをジグザグに張り、カラスによる損傷被害を防ぎます。
     カラスは警戒心が強く、体が大きく飛行の小回りも利かないことから、透明なテグス(ナイロン製の釣り糸)を張る侵入対策が果樹園や畑で有効です(「くぐれんテグスちゃん」、「畑作テグス君」)。ただし、畜舎やゴミ集積所のような、カラスにとって特に魅力的な場所への侵入はテグスでは防げません。
農研機構プレスリリースはこちら

    ❖  成果情報を公開(R5.12月)
  以下の成果情報が公開されています。畜産研究部門の一覧からも閲覧できます。
2022年度普及成果情報
   カラスによるビニールハウスの損傷対策技術「ハウスにテグス君」
2022年度研究成果情報
   テンのオス成獣が通過可能な最小の穴サイズは正方形では一辺5cm、円形では直径5.5cmである
   農作物を採食するメスジカは農地から5-10kmまでの範囲内で捕獲するとよい
   収穫時のレンコンにみられるえぐり傷等の外傷はカモ等による食害と考えてよい
   泥中のレンコンはカモ等の一部の種(マガモとオオバン)の食害を受ける
2021年度研究成果情報
   地域への愛着や対策効果の期待感が低い住民はサル対策に消極的な傾向がある

    ❖ 「日本応用動物昆虫学会誌」にカモ類等によるレンコン食痕についての論文を執筆(R5.6月)
  日本応用動物昆虫学会誌67巻1号に、益子・佐伯・山口・吉田が「カモ類等によるレンコン食痕の形状と劣化の経過」(p1-13)を執筆しました。(R5.2月発行、6月ウェブ公開)
https://doi.org/10.1303/jjaez.2023.1

農作物に残された食痕は、加害鳥獣を特定する手がかりとして用いられますが、レンコンでは、加害種と食痕の形状を結び付ける知見が不足していました。この論文では、ハス田の泥中から収穫されたレンコンにみられる外傷の形状を7通りに類別し、摂食試験で得た加害種の判明している食痕の形状や劣化の経過と比べることで、これまでレンコン農家の方などにより「カモ被害」とみなされてきた外傷が実際にカモ類又はオオバンによる食痕と考えてよいことを初めて明らかにしました。本成果は、カモ類等によるレンコン食害の正確な把握に役立つ知見となります。

    ❖ 野生鳥獣被害防止マニュアル【総合対策編】(農林水産省監修)が発行(R5.3月)
  農林水産省監修、(株)プランドゥ・ジャパン発行の「野生鳥獣被害防止マニュアル【総合対策編】」が発行されました。
鳥獣害対策における最新の知見を集めたものになります。執筆・企画・編集に平田・山口が協力しました。
農林水産省ウェブサイトの鳥獣被害対策コーナーから閲覧可能です。

野生鳥獣被害防止マニュアル【総合対策編】

    ❖ 広報NAROが発行(R5.2月)
  私たちのグループの研究内容を紹介した農研機構の広報誌「NARO No.28」が発行されました。(画像をクリックすると閲覧できます)
●特集 農研機構の鳥獣害研究
 ・特集1 相手を知る研究
 ・特集2 対策技術の研究
 ・特集3 究める人
    ❖ 「日本鳥学会誌」にカモ類等によるレンコン食害の実態についての論文を執筆(R4.11月)
  日本鳥学会誌72巻2号に、益子・山口・吉田が「泥中のレンコンはカモ類等の食害を受ける:実地試験による確認」(p153-169)を執筆しました。
https://doi.org/10.3838/jjo.71.153

茨城県霞ケ浦周辺の全国一のレンコン産地では、カモ類等による被害が報告されています。しかし、レンコンは水が張られたハス田の泥中にあり、食害は夜間に生じるため直接観察が難しく、実際にどの種がどのように食害しているかはこれまで不明でした。この論文では、ハス田に試験的にレンコンを埋めて夜間に動画撮影し、マガモとオオバンが倒立を繰り返したりして泥中のレンコンを食べる様子を確認することに初めて成功しました。本成果は、被害実態の理解に役立つとともに、今後の対策手法の検討のために重要な知見となります。
詳しい解説はこちら(農研機構プレスリリース)

    ❖  「くぐれんテグスちゃん」標準作業手順書(設置マニュアル)を更新(R4.9月)
  果樹園のカラス対策「くぐれんテグスちゃん」の標準作業手順書(設置マニュアル)を更新しました。樹高が高く面積の広い圃場での応用例を追加掲載しました。 (画像をクリックすると閲覧できます)
*「くぐれんテグスちゃん」は、天井部と側面部の両方ともテグスを張る設計で、全く脚立を使わずに安全に設置できます。カラス侵入を抑制する効果と資材費は「くぐれんテグス君」とほぼ同等で、設置作業時間は2割削減されます。
  果樹園のカラス対策「くぐれんテグス君」を改良した簡易型「くぐれんテグスちゃん」の設置手順動画(ビデオマニュアル)をYouTubeで公開しています。文字で伝えにくい作業のポイントを分かりやすく実演しています。(画像をクリックすると閲覧できます)

    ❖  研究成果情報が公開(R3.11月)
  2020年度の成果情報が公開されました。中央農業研究センター(2020年度までの所属先)の一覧の中から閲覧できます。
https://www.naro.go.jp/project/results/4th_laboratory/carc/2020/index.html

下記から直接閲覧できます。
普及成果情報
   作物の食害痕跡からの加害鳥獣の判別に役立つ作物別の鳥獣害痕跡図鑑
   果樹園のカラス対策「くぐれんテグス君」の簡易型「くぐれんテグスちゃん」
研究成果情報
   糸を10cm~20cm間隔で上面に張ることでスズメの侵入頻度を減らすことができる
   カラスとスズメに対する磁石の忌避効果は認められない
   農作物採食は野生ニホンジカの早熟化を促進する
   野生ニホンジカにおける先天性奇形胎子の初報告

    ❖  アライグマ対策で知っておくべき「3つ」のカギ(R3.3月)
  小坂井らが令和元年度1月に行われた「令和元年度茨城県アライグマによる農作物被害状況及び対策に関する調査報告会」において講演したアライグマの被害対策を行う上で重要な2つの項目についてまとめた資料を、一部改変して掲載します。捨てる果実であっても、アライグマ等の鳥獣にとってエネルギー獲得効率の高い餌となってしまっていることを明らかにした研究成果も紹介しています。

「アライグマ対策で知っておきべき3つのカギ(PDF 1.1MB)」はこちら


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