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バイオ燃料変換技術研究開発

農研機構
バイオマス研究センター
食品総合研究所

平成20年度 研究成果報告

糖化プロセスの効率化のための総合的反応システムの開発

(独)農研機構 食品総合研究所 糖質素材ユニット

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研究紹介

苛性ソーダ前処理バガスの糖化反応液からの酵素回収

回収糖液中のセルラーゼ活性


50 mMクエン酸緩衝液に、133mg原料に相当する前処理バガス、セルラーゼおよびセロビアーゼを 22FPU & 50CbU/mg-glucanになるように添加し、50℃で糖化反応を行った。回収糖液中のセルラーゼ活性をpNPLおよびpNPGを基質として測定した。

草本系バイオマスの酵素糖化に係るコストが実用上の大きな問題となっている。これを解決する一つの方法として、糖化反応後の反応液から糖化酵素(セルラーゼ)を回収し再利用することが考えられる。そこで、苛性ソーダ前処理バガスからの糖化酵素の回収について検討した。

 苛性ソーダ前処理バガスを基質として、標準的条件で糖化反応を行い、回収糖液中のセルラーゼ活性を測定した。

 回収液中のセルラーゼ活性(pNPLase; Cel7A & Cel7B)は糖化反応初期では低いものの、糖化反応がすすむにつれ増加していき、24時間反応後において、約40%の活性が回収できた。