平成２０年度 研究成果報告
OH濃度を揃えたアルカリ前処理効果の比較
（独）農研機構 食品総合研究所 糖質素材ユニット
研究紹介
前処理
| 前処理液（アルカリ） | 前処理条件 | |
|---|---|---|
| H2O | 稲わら10g/200ml前処理液 120℃、60分、オートクレーブ |
前処理後、HClで中和。 遠心で固液分離・水洗浄（×3） |
| 0.135 M/L KOH | ||
| 0.135 M/L NaOH | ||
| 0.068 M/L ( = 100 mg / 20 ml ) Ca(OH)2 | ||
| 5 % ( = 2.94 M/L ) NH3 | 稲わら1g/20ml、室温、1週間 |
糖化条件
| 酵素Mix | 糖化条件 | |
|---|---|---|
| Celluclast 1.5L; 12 uL Novozyme 188; 4 uL Ultraflo L (Viscozyme; NH3); 6 uL |
1 ml / 50 mM クエン酸バッファー ＋0.01 ％ アジ化ナトリウム |
グルカン 50 mg に対して 酵素Mix 1 mlを加え、50℃、24 hrs |
- 前処理後不溶物には、全てのアルカリ試薬で90％以上のグルカンが残存。一方、キシランでは、水酸化カリウム および水酸化ナトリウム前処理によりそれぞれ32および35％流亡。水酸化カルシウムまたはアンモニア水前処理では、 80％以上のキシランが前処理不溶物に残存。
- 糖化率、糖化液中グルカンおよびキシランの未処理稲わら粉砕物からの回収率では、全てのアルカリ試薬で一定以上 の前処理効果が確認。
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