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バイオ燃料変換技術研究開発

農研機構
バイオマス研究センター
食品総合研究所

平成21年度 研究成果報告

セルラーゼ生産菌培養液を用いたバイオエタノール生産技術の開発

(独)森林総合研究所

区切り線

平成20年度までに明らかになったこと

  • 1. アルカリ前処理したスギをセルラーゼ生産菌培養の炭素源とすることで、低コストでバイオエタノールが生産できる。
  • 2. バイオエタノール原料のスギをアルカリ前処理と酸素漂白処理を組み合わせて処理すると、同時糖化発酵残渣が減り、エタノール収率が向上する。
  • 3. 上記2つの前処理をすることで、残渣への酵素吸着量が減少し、酵素を回収できる。
    さらなる生産性の向上を目指して
    ↓

平成21年度の目標

  • 1. 酵素糖化できない残渣率を2%以下にする条件開発
  • 2. 酵素の非生産的吸着を抑制する添加剤の開発
  • 3. 酵素の回収条件の開発

平成21年度の成果

未分解残渣量の比較         
アルカリ処理時間によるグルコース回収率の検討
アルカリ処理時間を180分にすることで、酵素を2回使ってもバイオマスの分解が進行し、約90%のグルコースを回収できた。
両親媒性リグニン添加量による酵素活性回収率の検討
両親媒性リグニンを添加することで、残渣へ吸着する酵素が減り、75%の酵素が回収できた。
     

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