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バイオ燃料変換技術研究開発

農研機構
バイオマス研究センター
食品総合研究所

平成21年度 研究成果報告

A242 バイオエタノール製造廃液の低環境負荷処理技術の開発

山口大学

区切り線

バイオエタノール廃液の適正な処理経路決定のためのモデル構築

   
        バイオエタノール廃液の適正な処理経路決定のためのモデル構築過程         

@廃液を直接液体肥料として利用

Aメタン発酵後の消化液を液体肥料として利用

Bメタン発酵後の消化液を排水処理

  • 焼酎粕(未濃縮)100tを処理
  • 液体肥料として用いる場合は30km離れた畑に輸送すると仮定
       

比較結果 A<@<B

  • 液肥利用する際は、メタン発酵後の消化液を施用した方が低コスト
  • 液体肥料としての利用は最も経済的であり、農地循環利用の利点も併せ持つ

バイオエタノール発酵廃液の組成

   
<バイオエタノール発酵廃液の組成>
原料 CODMn[mg/L] CODCr[mg/L] TOC[mg/L] T-P[mg/L] T-N[mg/L] SS[mg/L] VSS[mg/L]
ろ液SS込ろ液SS込ろ液SS込ろ液SS込ろ液SS込SS込
さつまいも25000330004600060000230003200038043016002800025000
じゃがいも33000370005500080000260004200077080029004400040000
甜菜27000380005700063000330004600039043016008000063000
        
  • 有機物濃度が高い
  • P, Nを豊富に含む
  • SS(発酵残渣)が高い

メタン回収実験

   
<メタン回収実験>
原料さつまいもじゃがいも甜菜ろ液を対象とした実験(平均値)
メタン回収率65.1%68.4%60.5%

原料SS込ろ液じゃがいもを原料とした廃液を対象とした実験(平均値)
メタン回収率61.3%83.8%
   
        
どの原料を用いた廃液でもメタン回収が期待できる

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