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農業と環境 No.190 (2016年2月1日)
国立研究開発法人農業環境技術研究所

第8回農環研サイエンスカフェ「おはようからおやすみまでに潜むリスク」 開催報告

国立研究開発法人農業環境技術研究所は、平成28年1月17日(日曜日)、つくば総合インフォメーションセンター交流サロン(BiViつくば2階)(茨城県つくば市)において、第8回 農環研サイエンスカフェ 「おはようからおやすみまでに潜むリスク」 を開催しました。

サイエンスカフェとは、専門家と一般の参加者がコーヒーやお茶を飲みながら、科学について気軽に語り合うものです。今回は、有機化学物質研究領域の永井孝志 主任研究員が、23人の参加者と、日常生活のリスクについての話をしました。

たとえば、食生活では、塩分のとりすぎ、肥満などが大きな死亡リスクであること、家庭内では入浴のリスクがとくに大きいこと、リスクの感じ方はさまざまな心理的な要因で左右されることなどが、参加者に作業をお願いしたり、手を上げてもらったりしながら、紹介されました。

参加者にお願いしたアンケートでは、「日常のリスクについて何も考えていなかったと痛感した」、「恐怖そのものが大きなリスクであることに驚いた」、「『安全』=『リスクがゼロ』でないことは『目からうろこ』だった」「リスクについての考え方、見方が変わった」、「わかりやすくて楽しかった」など、さまざまな感想をいただきました。また、「日常の化学物質のリスクについて詳しく知りたい」という要望も複数寄せられ、今後の企画の参考にしたいと思います

永井孝志 主任研究員(話題提供者)

参加者にリスクの大きさと受け入れの可否を投票してもらいました

オープンな雰囲気の中でサイエンスカフェが進められました

終了後、著書「基準値のからくり」にサインをする永井

「農環研サイエンスカフェ」開催記録

第1回 容疑者Nの変身/新藤 純子(2009年11月14日 レストラン滝) 案内報告

第2回 温暖化からお米をまもる!/吉本 真由美(2010年12月11日 レストラン滝) 案内報告

第3回 植物で水をきれいにする/阿部 薫(2011年2月19日 ウィズガーデンつくば) 案内報告

第4回 農業が地球を温める!? −畑から出る温室効果ガス−/秋山 博子(2011年10月16日 ウィズガーデンつくば)案内報告

第5回 生き物の世界を分類するまなざし/三中 信宏(2012年12月8日 ウィズガーデンつくば)案内報告

第6回 歌でわかる「農業と外来生物」/伊藤健二・楠本良延・芝池博幸・西田智子(2014年3月2日 ウィズガーデンつくば)案内報告

第7回 土壌は足もとに広がる宇宙/大倉 利明(2015年2月1日 農業環境インベントリー展示館)案内報告

第8回 おはようからおやすみまでに潜むリスク/永井 孝志(2016年1月17日 つくば総合インフォメーションセンター 交流サロン)案内報告

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2000年5月からの訪問者数(約190万人)