過去のイベント
●第2回 農環研サイエンスカフェ「温暖化からお米をまもる!」の報告 (2010年12月11日)
2回目となる今回のサイエンスカフェは、12月11日(土)に「温暖化からお米をまもる!」というタイトルで開催しました。 前回と同じ会場のつくばエキスポセンター内の「レストラン滝」で、高校生を含む19名の方にご参加いただきました。 サイエンスカフェとは、専門家と一般の方々が、コーヒーやお茶を飲みながら、科学について気軽に語り合おうというものです。
話題提供者の吉本真由美主任研究員(大気環境研究領域)は、温暖化の米への影響とそのしくみについて紹介しました。 参加者の中には、今年の米の品質がとても悪いことを話していただいたコメ販売業の人や、稲を育てた経験がある人もいて、農業気象研究の魅力と大切さを実感する会となりました。
また、吉本研究員が研究者になるきっかけとなった「台風」の天気図を書く実演をしたり、農業気象研究者としての今までの道のりや、研究に対する思いも紹介され、参加者の共感を得ていました。
●「第5回津田塾大学シンポジウム」に行ってきました(2010年12月4日)
津田塾大学で開催されたシンポジウム「テクノロジー分野で働く女性のためのネットワーキング」に、大浦主任研究員(企画戦略室)が参加しました。
「ネットワーキング」は、マイノリティーになりがちな女性研究者にとって、非常に有効なツールとなるというテーマで、Telle Whitney氏(アニタ・ボルグ女性と技術のための研究所所長兼代表執行役、アメリカ)が講演されました。
講演の中で、ネットワーキングは訓練により身につけられることが強調され、このための具体的な行動例が紹介されました。
また、大きい仕事をしている人は、「リスクを背負ってみよう」と思うことからスタートしているというお話や、「これが欲しい」「こうして欲しい」を口にして言うことが大切という話もありました。
“苦手”ではあるかもしれないが、“練習”はできる...と力強く笑顔で話されました。
○例)
・フォーマルな会議なら、予習をしておく
・会議では必ず名札を付ける
・会議では必ず質問をする
・講演者には話しかける
・これだけは伝えたいこと(1分間)を準備しておく …など
×例)
・隠れてはいけない
・自分の友達とだけ話していてはいけない …など
パネルディスカッションの様子(向かって左から2人目がWhitney氏)
Whitney氏の発表
◇シンポジウム詳細(津田塾大学 世代連携・理文融合による女性研究者支援)
http://cwr.tsuda.ac.jp/report/201012/20101204000000207.html (該当するページは見つかりません。2013年12月)
◇アニタボルグ
http://anitaborg.org/
●日本生物工学会2010年度技術セミナーへ出前授業に行ってきました (2010年11月13日)

日本生物工学会の協力をえて、広島県で開催された日本生物工学会技術セミナーの中で、生物生態機能研究領域の北本宏子主任研究員が、出前授業をおこないました。 研究者を目指す学生やポスドクなどの女性や大学教員に向けて、独立行政法人の研究というものについて、また現在取り組んでいる研究の背景として自身の経歴や経験を紹介しました。 アンケートやセミナー後の懇談会では、研究者としてのワーク&ライフに関して多くの質問が寄せられるなど、大きな反響がありました。 若手研究者や周辺のシニアの方は女性研究者の将来(ワーク&ライフ)について問題意識が高く、このような情報発信は必要だと感じました。
出前授業では、研究者という職業に関心を持ってもらい、研究者を志望する女性が増えること目指して、研究所の女性研究員が大学や高校を訪問して、自身の研究活動などを紹介しています。
●「つくば男・女(みんな)のつどい2010」にてポスター発表しました (2010年11月13日)
つくば市主催の「つくば男・女(みんな)のつどい2010」(つくば市カピオ)に大浦主任研究員(企画戦略室)が参加しました。このつどいでは、講演会や演奏会、各種表彰など、多岐にわたるイベントが行われました。 その中で、社会貢献活動や男女共同参画の推進に関する活動を行っている団体や事業所の活動発表と情報交流を目的とするパネル展示に参加しました(参加23団体)。農環研の取り組みを紹介する一方で、他の研究機関をはじめ、授乳服のMo-House(モーハウス) など、つくば市の様々な団体の取り組みを知ることができました。
ステージで各団体が活動のダイジェストを紹介
ポスター発表会場の様子
◇つくば市男女共同参画だより(男女のつどい2010)
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/dbps_data/_material_/www.naro.affrc.go.jp/shi/dannjokyoudou/22dayori12.pdf (該当するページは見つかりません。2013年12月)
●宇都宮大学へ出前授業に行ってきました (2010年10月20日)

宇都宮大学で、土壌環境研究領域の赤羽幾子研究員が出前授業を行いました。 赤羽研究員が在籍した大学のコースの学生さんたち50人を相手に、研究の魅力、大学院進学とその後研究者になるまでのキャリアパスについての話をしました。
大学が主催する就職・進路ガイダンスの中で出前授業を行ったこともあり、学生の関心も高く、同じような学生の立場だった先輩の言葉を熱心に聞いていました。 赤羽研究員自身も、質疑応答やフリーの時間に学生たちと手ごたえのあるやり取りができたこと、大学のニーズに応えられて有意義な経験だったと感じたようです。
出前授業では、研究者という職業に関心を持ってもらい、研究者を志望する女性が増えること目指して、研究所の女性研究員が大学や高校を訪問して、自身の研究活動などを紹介しています。
●「第8回男女共同参画学協会連絡会シンポジウム」(in理研和光)に行ってきました(2010年10月7日)
理工学系の学会や協会が結集して発足した男女共同参画学協会連絡会のシンポジウムで、大浦主任研究員(企画戦略室)がポスター発表をしてきました。
午前中の分科会は、”学会を含むリーダーシップの活動の機会均等“、”女性リーダー育成・若手育成“、”自分自身のシステムを知る-科学が動かす男女共同参画社会を探る“の3つに分かれて行われました。 参加した3つめの分科会では、性システムや老化など、人間を生物として理解することからのアプローチの必要性について問いかけが行われました。 作家の篠田節子氏からは、体の仕組みを理解することは必要だが、男女の違いを浮き彫りにしてしまうことが、男女共同参画推進への逆風となるおそれにもなる段階なのでは?という冷静な意見も出されました。 一般的に言われていることではなく、納得できる”人間に関するサイエンス“が不足しており、科学で得られた知見を、”生き方“に還元していくことが、科学者ができる男女共同参画へのアプローチなのでは・・・ などの議論が行われました。
◇シンポジウム詳細(男女共同参画学協会連絡会)
http://annex.jsap.or.jp/renrakukai/symposium1.html
●「女性研究者支援システム改革プログラム事業合同シンポジウム」(in京都大学)に行ってきました(2010年10月5-6日)
ポスターセッションで他機関の
取り組みを取材中
文科省科学振興調整費 女性研究者支援システム改革プログラム事業合同シンポジウム「未来を築く女性研究者の飛躍に向けて」が京都大学で開催されました。 このシンポジウムでは、本事業に参画している全国の57機関が一同に会し、成果の報告や情報交換を行いました。 農環研からは、長谷部研究統括主幹他3名で参加しました。ポスターセッションでは、農環研の取り組みを紹介する一方で、参加者で手分けをして他機関の情報収集を行いました。
また、ラウンドポスター、全体会議へと共通テーマについての議論を続けていくなかで、事業の成果と残された問題点に対する理解を深めることができました。
ポスターセッション会場の様子
全体会議でのパネルディスカッション
◇シンポジウム詳細(京大式女性研究者養成コーディネートプラン)
http://www.cwr.kyoto-u.ac.jp/coordinate/news/2010/10/2010100506sympo.php
●事業担当者ミーティング(筑波大)に行ってきました(2010年10月1日)
筑波大シンポジウムの翌日に開催された事業担当者ミーティングに行ってきました。筑波大学の相談室担当者がファシリテーターをつとめ、それぞれの機関の取り組みや問題点について議論しました。 ”意識改革“と”介護支援“を議題にグループディスカッションおよび全体での意見交換を行いました。 意識改革については、トップダウンとボトムアップの両方が必要であり、地道なヒアリングを実施している例も紹介されました。 介護については、漠然とした不安があるのは承知しているが、ほとんどの機関で具体的な対策を取っていないのが現状でした。 介護は外からは見えにくく、個人で抱えてしまうケースが想定されるため、今後取り組まなくてはいけない課題であるということを再認識しました。
●筑波大のシンポジウムに行ってきました(2010年9月30日)

学生によるポスター発表例
筑波大学主催のシンポジウム「持続可能な女性研究者支援、筑波大スタイル 第2回シンポジウム-女性研究者のワーク・ライフ・バランス-」に大浦主任研究員(企画戦略室)が参加してきました。
喜多悦子氏(日本赤十字九州国際看護大学長)の基調講演では、途上国への医療支援、教育を実践されご苦労されてきた中で、“支援”は先進国の方法(医療など)の押しつけではなく、先方の風土や文化を理解した上で行うことが大事であるというお話が印象に残りました。
また、Karen Aaedal氏(オランダDalft大学教授)は、オランダの大学における男女の割合について、学生では男女の割合がほぼ5:5であるのに、ポスドクでは6:4、助教では7:3、准教授では8:2、教授になると9:1までに差が生じる現状をデータで示されました。 女性教授の人数は徐々には増加しているが、小さい子供がいることに対する支援がないため、一般的にフルタイムで働くことが難しい社会的な背景があるということでした。
その後、女性職員の積極的な採用などの“ポジティブ・アクション”が必要かどうかについて、パネルディスカッションが行われました。 多様性や人材確保の観点から、働きやすい職場環境の整備は必須であり、その点で大学は民間企業に比べて遅れているのではという厳しい指摘もありました。
◇シンポジウム詳細(筑波大学男女共同参画推進室)
https://diversity.tsukuba.ac.jp/?page_id=594 (リンク先を修正しました。2014年10月)
●ロールモデル懇談会(産総研)で話をしてきました(2010年9月15日)
産業総合研究所ダイバーシティー・サポート・オフィスが主催する「第2回ロールモデルとの懇談会」で新藤上席研究員(物質循環研究領域長)が、先輩研究者の立場から「ワークライフバランス・キャリアパスと私の選択」と題し、研究生活を始めた頃の時代背景や、研究テーマの推移、海外経験などについて、それぞれの選択場面での心境を交えたお話をしてきました。
持参した昼食を食べながら、リラックスしたムードの中で2名の先輩研究者の話を聞き、質問を受けるというスタイルで行われました。 まだ小さいお子さんをお持ちの女性研究者の方からは、子供がどのくらいになれば子育ては一段落つくのかといった切実な質問が出ていました。
●DSO懇談会「組織における効果的なメンター制度」(産総研)に行ってきました(2010年8月30日)
産業総合研究所ダイバーシティー・サポート・オフィス(DSO)主催の懇談会「組織における効果的なメンター制度」に大浦主任研究員(企画戦略室)が参加してきました。
メンター制度を導入している各機関の担当者が集まり、成功例や苦労話など貴重な話を聞くことができました。 既にメンター制度を導入して3年の実績を持つ産総研や、神戸大からは、事務局の役割について試行錯誤された経験などが紹介されました。
●海外出張支援で国際学会(ブラジル)に行ってきました(2010年8月21-30日)
講演の様子
女性ポスドクが、海外出張支援費で8月23日から27日までブラジルのレシフェで開催され「第8回国際ダニ学会」に参加してきました。
アジア固有種である“スゴモリハダニ属”について、社会性ハダニの生態や行動に関して、学会シンポジウムで講演してきました。
●海外出張支援で国際学会(オーストラリア)へ行ってきました(2010年7月31-8月7日)
ポスターセッション会場
科学論文執筆講座の様子
女性ポスドクが、海外出張支援費で8月1日から8月6日までオーストラリアのブリスベンで開催された「第19回世界土壌科学会議」に参加してきました。
専門セッションで研究成果の発表を行うとともに、学会の中で開催された“科学論文執筆講座“に参加し情報収集をしてきました。
●女性研究者支援事業の所内説明会を開催しました(2010年7月8日)
女性研究者支援事業に関する所内説明会を開催しました。 女性研究者および実務担当者、管理職員など約25人の参加者に、支援事業の目指すところを説明し、新たにスタートした支援制度の利用や今年度の活動への協力を呼びかけました。
説明会の様子
●ワーク&ライフ セミナーを開催しました(2010年7月8日)
研究所に招聘中の研究者の奥様を招き、『インド、特にモスリン社会における女性の地位』と題し、インドにおける女性研究者を取り巻く事情について紹介していただきました。 約15人の職員が参加し、インドのアリガーモスリム大学で教鞭を執りながら3人のお子さんを育てられたDurdiaさんのお話に耳を傾けました。
講師のDurdiaさん
●メンターアンケートを実施しました(2010年7月1日)
昨年度のメンターおよび今年から新たに加わったメンターを対象に、相談実績やメンター制度に関するアンケートを行いました。 まだ制度を知らない人もいるので、もっと広く宣伝する必要があるなどの意見が出ました。
●海外出張支援でローレンス・バークレイ国立研究所に行ってきました(2010年4月29-5月2日)
実験室の様子
山口主任研究員(土壌環境研究領域)が、海外出張支援費で4月29日から5月2日までアメリカの ローレンス・バークレイ国立研究所に行ってきました。
シンクトロン放射光施設を見学し、放射光X線分析を使った土壌の局所分析の有効性を確認してきました。 土壌中鉄鉱物の形態分析への適用を確認するための予備実験を行い、今後の共同研究について打合せを行ってきました。
●英語論文の校閲を支援しました(2010年4月20日)
女性研究員より、投稿前論文の校閲費用の支援申請がありました。審査を経て、英文校閲支援を実施しました。
●女性限定公募のポスドク2名を雇用開始しました(2010年4月1日)
2名の女性ポスドクには、研究所の研究課題を担当してもらいますが、女性研究者支援事業に対しても、積極的に取り組んでもらう予定です。
●海外出張支援でIRRI(フィリピン)に行ってきました(2010年3月29日- 4月3日)
吉本主任研究員(大気環境研究領域)が、海外出張支援費で3月29日から4月3日までフィリピンの国際イネ研究所(IRRI) に行ってきました。
IRRIでは、MARCOシンポジウム2009での合意に基づき水田熱環境のモニタリングネットワークをスタートさせています。今回は、モニタリングを進めるのに必要な現地の基礎データをとると共に、今後のモニタリングの継続体制などについて打合せをしてきました。

IRRIの研究者と

水田に測器を設置
●岡山大の国際シンポジウムに参加しました (2010年3月6日)
岡山大学 男女共同参画推進国際シンポジウム「世界は今、そして未来は-男女共同参画とワーク・ライフ・バランス」に参加しました。 佐藤理事長が農環研の取り組みを紹介しました。また、シンポジウムに参加した関係機関の代表者と意見交換を行いました。
●筑波大シンポジウムに参加しました (2010年2月23日)
「持続可能な女性研究者支援筑波大スタイル、キックオフシンポジウム」に井手企画戦略室長がパネリストとして参加し、農環研の取り組みを紹介しました。
●九州大を視察しました (2010年2月22-23日)
「世界へ羽ばたけ!女性研究者プログラム」に取り組む先進機関である九州大の女性研究者キャリア開発センターを、岡田企画戦略室主研と田丸広報グループリーダーが訪問しました。 女性研究者や女子学生が運営に関わるサイエンスカフェなどの活動を見学するとともに、女性研究者育成支援推進室のスタッフと関連情報および意見を交換しました。 事業を実践する上での問題点や工夫などについて貴重なアドバイスを受けました。
●キャリア(メンタルヘルス)相談および女性健康相談の運用を開始しました (2010年2月16日)
カウンセラーおよび助産師の先生による、メンタルヘルスおよび健康問題等に関する相談窓口を開設しました。毎月1日ずつ相談日を設けて相談の受付を開始しました。
第1回目は、助産師の先生による講話会としました。十数名の女性研究者が傍聴に訪れ、海外の劣悪な条件の下での助産指導など豊富な経験を持つ助産師の体験談に熱心に耳を傾けました。 その後は育児などに関する活発な質疑応答がおこなわれました。
●東北大を視察しました (2010年1月29-30日)
「杜の都女性科学者ハードリング支援事業」に取り組んだ先進機関である東北大を、岡田企画戦略室主研と田丸広報グループリーダーが訪問し、 女性研究者育成支援推進室のスタッフと関連情報および意見を交換しました。 大学などの大きな組織では、部局間で支援事業に関する情報や意識に差があり、肝心の女子学生や女性ポスドクにまで、事業内容を伝えることが難しいというお話を伺いました。 また、女子大学院生が小中高生に科学の魅力を伝える取り組み「サイエンスエンジェル」による出前授業「虹色にひそむ光の秘密」を見学しました。 小学生対象の出前授業は、東北電力のイベント会場で開催されており、現場スタッフのサポートが受けられることなど専門会場の長所が伺えました。
