
遺伝子組換え研究センター
耐病性作物研究開発ユニット
- トピック1
- イネの防御物質生産の鍵となるタンパク質を発見
2016年3月8日のプレスリリース
- トピック2
- 「いもち病」に対する抵抗性誘導剤の効果が低温で発揮できない原因を解明
2015年11月17日のプレスリリース
- トピック3
- 農薬に頼らず、イネを複数の病気に強くする技術を開発
2015年02月12日のプレスリリース
平成26年度の主な研究成果
- トピック4
- トビイロウンカに幅広い抵抗性を有するイネの作出に弾み
平成26年度の主な研究成果
2014年10月29日のプレスリリース
- トピック5
- イネの病害抵抗性の仕組みを解明
2013年6月13日のプレスリリース
平成25年度の主な研究成果
- トピック6
- イネの3大病害(いもち病、ゴマ葉枯れ病、紋枯れ病)の感染防御が可能に!
2013年8月27日のプレスリリース
平成24年度の主な研究成果
- トピック7
- 複合抵抗性を持つ飼料イネの開発
トピック 7 |
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複合抵抗性を持つ飼料イネの開発
抵抗性誘導剤は、植物がもともと持つ防御応答機能を活性化することにより、植物の病害抵抗性を高めます。イネのWRKY(ワーキー)45は抵抗性誘導剤ベンゾチアジアゾールの作用の中核を担うタンパク質です。WRKY45遺伝子を強く働かせた遺伝子組換えイネ(WRKY45過剰発現イネ)は、いもち病や白葉枯病に対して非常に強い抵抗性(複合抵抗性)を持ちますが、同時に生育と収量が低下することが問題でした。そこで遺伝子のスイッチ である「プロモーター」を改変し、この問題を解決しました。現在は飼料イネに応用して、実用化することを目指しています。
![]() WRKY45タンパク質の役割 抵抗性誘導剤ベンゾチアジアゾールが添加されるとWRKY45が働き始め、多数の防御遺伝子を制御して抵抗性反応を引き起こします |
- WRKY45過剰発現イネはいもち病(糸状菌病)や白葉枯病(細菌病)に非常に強い抵抗性を持ちます。
- 当初開発したWRKY45過剰発現イネには生育・収量の低下という問題がありましたが、プロモーターの改変により解決されました。