花き研究所

花き病害図鑑

褐斑病(カッパンビョウ)

(糸状菌)

植物名: アジサイ ユキノシタ科 Hydrangea spp.
病原菌: Corynespora cassiicola
病徴写真

病斑同士が融合し葉枯れ状態に移行。

病斑上に本菌の胞子が噴出して白く見える。

大型化した病斑、病斑の周囲は黒褐色で内部は白色

初期の褐斑病、小班点から始まりやがて斑点が大きくなる。
病原菌写真

介在細胞(isthmus)により連鎖した分生子

分生子柄と分生子(実体顕微鏡)

病原菌の分生子
病徴:

初め葉に紫褐色の小点が生じ次第に拡大し中央部が白~淡褐色になる。病斑はさらに大きくなると同心輪紋を伴う円~不整形となり、互いに融合して葉枯に至る。多湿条件下で病斑の壊死部に灰褐色のかびが生じる。

発生時期:

5~11月

発生場所:

露地

文献:

粕山新二・出射 立:日植病報 53(3):377,1987

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

佐藤豊三(農業生物資源研究所)

記載日: 2012年2月2日

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