花き研究所

花き病害図鑑

輪紋病(リンモンビョウ)

Leaf spot(糸状菌)

植物名: アジサイ ユキノシタ科 Hydrangea spp.
病原菌: Phoma exigua,Phoma spp.
病徴写真

円形~楕円形の病斑、病斑の周囲は紫黒色に着色

病斑の拡大。同心円紋が見える。

病斑内の未熟柄子殻(つぶつぶ)
病原菌写真

病原菌の分生子は分生子殻内にできる。
病徴:

初め葉に赤紫~紫黒色の小点が生じ次第に拡大し中央部が褐~淡褐色になる。病斑はさらに大きくなると同心輪紋を伴う円~楕円形となる。多湿条件下で病斑の中央部に小褐点が生じる。

発生時期:

9~11月

発生場所:

露地

備考:

池田ら(2010)は本病にはPhoma exigua以外のPhomaも関与するとした。また菌が葉の輪紋状病斑に加え、枝枯れ症状も引き起こすとした。

文献:

高野喜八郎:日植病報60(3):340,1994,池田健太郎ら:関東病虫研報57:55, 2010

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

佐藤豊三(農業生物資源研究所)、築尾嘉章(花き研究所)

記載日: 2012年6月25日

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