花き研究所

花き病害図鑑

株腐病(カブグサレビョウ)

Stem and root rot(糸状菌)

植物名: アルストロメリア(ユリズイセン) アルストレメリア科 Alstroemeria spp.及び種間雑種
病原菌: Rhizoctonia solani 菌糸融合群 AG-4 亜群HG-1,培養型 IIIA
病徴写真

地上茎が立枯れる症状。

地上茎の地際部に紡錘形からすじ状の病斑を生じる。

地下茎が罹病すると立茎不足になることがある。

地下茎の褐変。

地下茎の褐色斑。

貯蔵根の褐色斑。

接種による病原性確認。(左:対照区、右:接種区)
病原菌写真

多核のRhizoctoniaの菌糸(DAPI染色)

分離菌の菌叢
病徴:

地際部付近の茎に褐~暗褐色で、紡錘形~すじ状のやや凹んだ病斑が現れる。重症では茎が立枯れる症状となる。地上茎の一部が枯死しても、株全体が枯れることはあまりないため、病害と気づかない場合も多い。 地下茎や貯蔵根にも、褐色斑や褐変がみられる。地下部の病勢が進むと地上部の立茎数が減少する。

発生時期:

春~秋

発生場所:

施設

文献:

菅原 敬ら:日植病報 77(1):50,2011

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原 敬(山形県)、築尾嘉章(花き研)

記載日: 2012年5月2日

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