花き研究所

花き病害図鑑

炭疽病(タンソビョウ)

Anthracnose(糸状菌)

植物名: アルメリア(ハマカンザシ、マツバカンザシ) イソマツ科 Armeria maritima
病原菌: Colletotrichum truncatum
病徴写真

葉身の病斑。褐色の小斑点を生じ、やがて融合して不整形となる。

中心部が淡褐色、周囲が紫褐色の楕円形~融合して不整形の病斑となる。

接種試験による葉身の病徴

花梗および蕾の罹病部に形成した黒色の分生子層。

分生子層は剛毛が豊富である。
病原菌写真

PDA上の分離菌の菌叢。

PDA上の分生子粘塊。

分生子は鎌形で、両端が急に狭まり、先端の尖りは鋭くない。

PCA上で付着器を豊富に形成する。
病徴:

葉身、葉縁部、花梗や蕾に直径数ミリ程の褐色の小斑点を生じ、やがて拡大して中心部が淡褐色、周囲が紫褐色の楕円形~融合して不整形の病斑となる。病斑が葉身を取り囲むとそこから先が黄化、枯死することもある。病勢が進むと、罹病部に黒粒点(分生子層)を生じる。

発生時期:

発生場所:

露地

文献:

菅原,敬ら:日植病報71(1),50,2005

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2008年11月5日

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