花き研究所

花き病害図鑑

疫病(エキビョウ)

(糸状菌)

植物名: エキウム ムラサキ科 Echium wildpretii
病原菌: Phytophthora nicotianae
病徴写真

煮え湯をかけたように軟化腐敗する。
病原菌写真

左上:乳頭突起を有する遊走子のう、中上:蔵精器、蔵卵器と中にある卵胞子、右上:厚壁胞子、左下:培地上での本菌菌叢、右下:厚壁胞子からの遊走子のう形成
病徴:

株の中心や葉の基部から水浸状に軟化腐敗し、落葉する。萎凋する株もある。根は褐変腐敗する。

発生時期:

5月~9月

発生場所:

施設

防除法:

頭上かん水をしない。葉の基部にたまった水滴は落とす。

備考:

本菌は多犯性菌として知られる。

文献:

田中(三輪)千華ら:日植病報73(3):180, 2007

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

田中千華(千葉県暖地園研環境研)

記載日: 2012年2月6日

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