花き研究所

花き病害図鑑

灰色かび病(ハイイロカビビョウ)

Gray mold(糸状菌)

植物名: イソトマ キキョウ科 Laurentia axillaris
病原菌: Botrytis cinerea
病徴写真

花弁での初期病徴。白色の小斑点を形成。

分離菌のPDA上の菌叢。黒色盤状で不整形の菌核を形成。

分離菌分生子の電子顕微鏡像

露地で観賞用に栽培した株に発生。

やがて、褐色の病斑が広がる。

多湿条件下では、しばしば分生子を形成する。

茎葉の病斑。接種試験では、罹病した花が付着した箇所から暗緑色で水浸状の病斑が広がる。

分離菌の分生子柄および分生子。
病徴:

花弁および茎葉に生ずる。花弁では初め白色の小斑点が現れ、拡大して褐色となり、病勢がすすむと花器全体が軟化腐敗し、大量の分生子を生ずる。葉では罹病花弁の付着したところから水浸状、暗緑色~オリーブ色の病斑が広がる。

発生時期:

春~夏

発生場所:

施設・露地

文献:

菅原敬ら:北日本病虫研報53,152,2002

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2012年2月2日

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