花き研究所

花き病害図鑑

炭疽病(タンソビョウ)

Anthracnose(糸状菌)

植物名: イソトマ キキョウ科 Laurentia axillaris
病原菌: Colletotrichum gloeosporioides,Colletotrichum sp.
病徴写真

自然病徴

葉先や葉縁部に淡緑色の小斑点を生じる。

病勢が進むと病斑は拡大し暗褐色~紫褐色で周囲が淡緑色の病斑となる。

接種試験による茎および花蕾の病徴。

罹病部に形成された剛毛。
病原菌写真

不整形で浅い切れ込みのある付着器。

分離菌のPDA上の菌叢。

筒状で先端の丸い分生子。
病徴:

茎葉に発生する。葉では葉先や葉縁部に淡緑色の小斑点を生じ、病勢が進むと病斑は拡大し暗褐色~紫褐色で周囲が淡緑色の楕円形病斑となり、分生子層を形成 する。茎では暗緑色の病斑となり、罹病部から上位が萎凋、枯死する。分離菌はPDA培地上ではじめ白色後に黒色の菌叢となり、鮭肉色の分生子粘塊を生じる。分生子は単胞、円筒形で、付着器は棍棒状~不整形。

発生時期:

発生場所:

露地

文献:

菅原敬、築尾嘉章:北日本病虫研報55,78,2004,菅原 敬:山形農試特別研報2:1,2010

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2012年2月2日

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