花き研究所

花き病害図鑑

灰色かび病(ハイイロカビビョウ)

Gray mold(糸状菌)

植物名: オダマキ(セイヨウオダマキ、アクイレギア、苧環) キンポウゲ科 Aquilegia spp.
病原菌: Botrytis cinerea
病徴写真

花弁の症状。淡褐色で水浸状の病斑が広がる。

葉身の症状。多湿条件下では罹病部に淡褐色の分生子を生じることがある。
病徴:

葉および花弁に発生。花弁でははじめ白色から淡褐色の小斑点を生じ、花弁が水浸状に軟化腐敗する。茎葉での発病は少ないが、罹病した花の残渣が付着した り、葉先枯れを起こした部分から発病することがあり、褐色の病斑が拡大する。多湿条件下では、患部に灰褐色の分生子を形成する。

発生時期:

春(5月)

発生場所:

施設

備考:

病原は極めて多犯性である。

文献:

成田武四:北海道における農作物病害201,1977,成田武四:北海道における農作物および鑑賞植物の病害誌673,1998

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2008年11月5日

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