花き研究所

花き病害図鑑

黒星病(クロホシビョウ)

Black spot(糸状菌)

植物名: バラ(バラ類) バラ科 Rosa spp.
病原菌: Diplocarpon rosae, Marssonina rosae
病徴写真

大小の融合した黒色斑点。

発病葉は脱落しやすい。

典型的な病斑,すぐに黄変する。

病斑上に形成された分生子層。

典型的な病斑、しみ状から全体の黒変へ変わる。

比較的初期の病斑。

黄化が始まっている。

激発したため落葉の著しい株。

初期のしみ状の病斑。
病原菌写真

分生子層。

分生子層(葉の断面)。

分生子は2胞。
病徴:

葉に、初めは淡褐色から紫黒色状の小さなしみ状の斑点が現れる。斑点は徐々に拡大し、しばしば不規則に融合して大型病斑あるいは不整形の病斑となる。大小の融合した黒色斑点発病葉は脱落しやすい。

発生時期:

春から秋

発生場所:

露地

防除法:

露地栽培で多発生しやすい。降雨との関係が深く、展開中の若葉が侵されやすい。萌芽から枝の伸長期に防除を行う。

文献:

原 攝祐:実用作物病理学 581, 1925 ,  白 井光大郎:日本菌類目録 1, 1905

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)、植松清次(千葉県暖地園研環境研)

記載日: 2012年2月14日

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