花き研究所

花き病害図鑑

モザイク病(モザイクビョウ)

Mosaic(ウイルス)

植物名: フリージア アヤメ科 Freesia spp.
病原菌: Bean yellow mosaic virus(BYMV)インゲンマメ黄斑モザイクウイルス, Cucumber mosaic virus(CMV)
病徴写真

葉身に生じた壊死斑。
病徴:

全身に病徴が現れる。茎葉に程度の異なる様々なモザイク症状を生じる。退 緑色や白色の小斑を生じてかすり状のモザイクや、激しいときには萎縮や葉身のねじれ、壊死斑がみられる。花色がピンク、赤系の品種では花弁に斑入りを生じる。

発生時期:

植え付け後~開花期

防除法:

アブラムシ類による吸汁伝搬により病気が拡がるので、アブラムシ駆除を徹底する。また保毒球根による発病もあるので健全球根の確保に努める、発病株は速やかに抜き取る。

備考:

東京都(島嶼部)の3年に渡る調査ではBYMVによる被害が大きかった。

文献:

(1)小室康雄・栃原比呂志:日植病報 29(2):80, 1964 ,  (2)小室康雄ら:日植病報 32(3):114, 1966

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)、築尾嘉章(花き研)

記載日: 2012年1月19日

研究センター