花き研究所

花き病害図鑑

べと病(ベトビョウ)

Downy mildew(糸状菌)

植物名: ハボタン アブラナ科 Brassica oleracea
病原菌: Peronospora parasitica
病徴:

葉に発生する。初め淡黄色小斑として現れ、やがて葉脈に囲まれた淡褐色不整型の角斑となる。これらは融合して大型褐色不整型病斑に進展する。病斑裏面に生じる霜状の菌体が特徴的である。

発生時期:

春季、秋季に発生

発生場所:

露地

防除法:

1.連作を避け、圃場の排水を良好にし、多湿にならないようにする。

2.窒素過多、肥料切れなどが発病を助長するので、適正な肥培管理を行う。

3.密植にしない。

4.被害葉や株を放置せず、集めて焼却もしくは埋設する。

備考:

キャベツ、ブロッコリーのべと病菌と相互に感染する。

文献:

本間宏基、飯嶋宏幸:関東病虫研報40:77, 1993

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

石井貴明(福岡県農業総合試験場病害虫部)

記載日: 2009年1月29日

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