花き研究所

花き病害図鑑

灰色かび病(ハイイロカビビョウ)

Gray mold(糸状菌)

植物名: ハグマノキ(スモークツリー、ケムリノキ、 カスミノキ) ウルシ科 Corinus coggygria
病原菌: Botrytis cinerea
病徴写真

罹病した花序。褐色水浸状に腐敗する。

東北地方では、開花収穫期が梅雨期と重なるため、発病が多い。

小花および花梗の発病。
病原菌写真

分離菌の菌叢。

分離菌の分生子柄(スケールバー=50μm)。

分離菌の分生子(スケールバー=10μm)。

分生子表面のいぼ状突起。
病徴:

小花から伸長して羽毛状になった花梗が褐変する。病勢が進むと、花序の大部分が褐変、軟化腐敗する。

発生時期:

梅雨期

防除法:

開花後の花序は速やかに摘み取り、病患部に灰褐色のカビを生じないうちに取り除く

文献:

菅原敬ら:北日本病害虫研報59:82-85(2008)

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2009年1月29日

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