花き研究所

花き病害図鑑

白絹病(シラキヌビョウ)

Southern blight(糸状菌)

植物名: ホオズキ ナス科 Physalis alkekengi
病原菌: Sclerotium rolfsii
病徴写真

甚発生ほ場。

地際に形成した明褐色ナタネ種子状の菌核。

地下茎に伸長した白色菌糸。
病徴:

はじめ地際部が水浸状となり、その後地上部は萎凋し立ち枯れる。被害部やその付近の土壌に白い菌糸を生じ、やがて1~2mmの淡褐色の丸い菌核が形成される。

発生時期:

初夏~初秋に発生しやすい。多湿で高温時に発生する。

発生場所:

露地

防除法:

常発地では定植前に土壌消毒を行う。伝染源は被害部に形成された菌核と感染残渣となるため、発病株は早期に抜き取り、可能であれば菌核を含む周辺土壌を含めて処分する。発生ほ場の地下茎は次年度の種苗として利用しない。

文献:

我孫子和雄・石井正義:関西病虫研報 38:55, 1996

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

鈴木幹彦(静岡農林研)

記載日: 2009年1月9日

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