花き研究所

花き病害図鑑

灰色かび病(ハイイロカビビョウ)

Gray mold(糸状菌)

植物名: ペチュニア(ツクバネアサガオ) ナス科 Petunia hybrida
病原菌: Botrytis cinerea
病徴写真

花弁の病徴。あめ色水浸状の病斑が広がる。

葉の病徴。咲き終えた花の残渣が付着した場所からの発病。

育苗期の葉身での発病。

接種による病徴。

下葉からの枯れ上がり症状。

開花後の落弁が付着して葉に発病。分生子を旺盛に形成。
病原菌写真

分離菌の菌叢。

分離菌の分生子柄および分生子。

分離菌の分生子表面構造。
病徴:

花、および茎葉に発生する。花では水浸状、灰白色~あめ色の小斑点が形成され、やがて花全体が淡褐色に変色して軟化腐敗し、淡灰褐色の分生子を大量に形成する。葉では罹病花の残渣が付着した場所から発病することが多く、暗緑色、水浸状の病斑を生じ、乾燥すると褐色になる。

発生時期:

5月

防除法:

花弁や開花後の花器から発病することが多いので、丁寧に除去する。

文献:

成田武四:北海道における農作物病害 205, 1977 ,  成田武四:北海道における農作物および鑑賞植物の病害誌 688, 1998

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

菅原敬(山形県庄内産地研究室)

記載日: 2009年1月29日

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