花き研究所

花き病害図鑑

菌核病(キンカクビョウ)

Sclerotinia disease(糸状菌)

植物名: ポピー類(ケシ類、アイスランドポピー、ヒナゲシ(虞美人草) ) ケシ科 Papaver spp.
病原菌: Sclerotinia sclerotiorum
病徴写真

本病のため枯死した株。
病徴:

罹病部は水浸状に軟化しその先端が枯れる。多湿時には罹病部は白色の菌糸で覆われる。やがて黒色の鼠糞状の菌核が組織内や表面に形成される。

発生場所:

露地

備考:

アイスランドポピーに発生。非常に多犯性。発生は春と秋が多い。土壌中に残された菌核が第一次伝染源。ここから春、秋に子のう盤(きのこ)が形成され、胞子は風媒で二次伝染する。

文献:

原 攝祐:実用作物病理学:208, 1925(大14)

外部サイト:

本植物病名データベース

記述者:

築尾嘉章

記載日: 2011年8月11日

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