花き研究所

花き病害図鑑

灰色かび病(ハイイロカビビョウ)

Gray mold(糸状菌)

植物名: カルセオラリア(キンチャクソウ) ゴマノハグサ科 Calceolaria ×hybrida
病原菌: Botrytis cinerea
病徴写真

下葉をめくったところ、枯れた葉に大量の胞子が形成されている。
病原菌写真

病原菌のPSA培地上の菌叢、黒色の塊は菌核

病原菌の分生子柄とそれに着生した分生子

分生子の電子顕微鏡像
病徴:

下葉より水浸状暗緑色斑が広がり、その中央部から徐々に褐色から淡褐色に乾枯し、多湿条件で暗褐色に軟腐して表面に灰褐色のかびが密生する。生長点が感染すると株全体が枯死・腐敗する。

発生時期:

1月

発生場所:

施設

備考:

本菌は非常に多犯性で多くの花き類を侵す。

文献:

佐藤豊三ら:四国植防31:15-19,1996

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

佐藤豊三(農業生物資源研究所)

記載日: 2012年2月1日

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