花き研究所

花き病害図鑑

モザイク病(モザイクビョウ)

Mosaic (ウイルス)

植物名: カラー(オランダカイウ、キバナカイウ) サトイモ科 Zantedeschia spp.及び種間雑種
病原菌: Dasheen mosaic virus サトイモモザイクウイルス(DsMV),Cucumber mosaic virus キュウリモザイクウイルス(CMV)
病徴写真

葉のモザイク症状と変形

葉のモザイク症状
病徴:

葉にモザイクを示す。激しい場合株全体が萎縮するが、生育に影響するほど激しい病徴を示すことは少なく、葉にモザイク症状、すじ状にえそまたは退緑斑点が生じるだけで花には影響しない場合が多い。

発生場所:

施設・露地

防除法:

株分け及びアブラムシで伝染するため、発病株は速やかに抜き取る。施設は、寒冷紗をかけてアブラムシの侵入を防ぐ。種子伝染しないため、種子繁殖により増殖する。

備考:

病原ウイルスは2種類が知られる。DsMVの宿主範囲は狭くサトイモ科植物に限られる。アブラムシで非永続伝搬、CMVは宿主範囲が非常に広い、アブラムシで非永続伝搬。

文献:

小室康雄ら:日植病報20(2-3):77,1955,小畠博文:日植病報46(1):88,1980

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

田中千華(千葉県暖地園研環境研)

記載日: 2012年2月21日

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