花き研究所

花き病害図鑑

白絹病(シラキヌビョウ)

Southern blight(糸状菌)

植物名: カラー(オランダカイウ、キバナカイウ) サトイモ科 Zantedeschia spp.及び種間雑種
病原菌: Sclerotium rolfsii
病徴写真

地際部の拡大。白い菌糸が見える。その下部に白い菌核が形成されつつある(ピント外)。

地上部からは葉が折れ下葉が黄化する。株元を調べると白い菌糸が見える。
病徴:

はじめ地際部が水浸状となり、その後地上部は萎凋し立ち枯れる。被害部やその付近の土壌に白い菌糸を生じ、やがて1~2mmの淡褐色の丸い菌核が形成される。

発生時期:

梅雨~初秋の高温期に多発。施設では秋の定植直後と収穫末期の初夏に発生。

発生場所:

施設・露地

防除法:

定植前に土壌消毒を行う。前作に球根類やその他白絹病の発生しやすい作物を栽培しない。

文献:

栄森弘己ら:関東病害虫研報42:141,1995

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

田中千華(千葉県暖地園研環境研)

記載日: 2012年1月30日

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